ブルーグリーン

 さっぱりとした空気を浴びてみたい、と思ったときに向かうのは、住宅街の狭間。  バス通りに面しているわけではないので、あえて行こうとしなければその場所に辿り着くことはできない。  暑い日差しにも負けそうで、この辺りにはアーケードもない。  そういえば、と思い出した場所は道路を挟んで向かい側だったはず。  マップアプリを開いてその店の場所を確認する。歩いて行ける距離と思い立ち、行き先までの時間つぶしに入ろうと思った。  自分のお気に入りの席は空いていた。  ふらりと窓側に行き、店内とのギャップを感じながらケーキを食べるのが好きだ。  しんとした店内で聞こえる自然な環境音。  車の走る音も、人が歩く音も、ふわりと広がる不思議な空間。  お店の決まりでできないけれど、ここで勉強している人がいるのなら、相当集中できるんじゃないかなって思う。  暑さで溶けた、氷の転がる音が心地良い。  穏やかな日差し、街に溶け込むグリーン。  待っていたのは緑色の塔。かちゃかちゃとすくい上げて、ミントの清涼感を味わう。  素朴な味わいの中に、生まれる感触。  通り抜ける人々の、笑い声が広がる。街に飛び出すほどではないけれど、たしかに根付いている実感がある。  ゆっくりとスプーンと、フォークを動かし、口に含む。  その至福の時間を、温かい紅茶とともに楽しむのも、また一興。  カウンターの向こう側で、ほかの人への準備が始まる音も、響く。そのうち、がらがらと引かれる戸棚。  二人がけを独り占め。ひっそりと、隠れていない隠れ家を堪能する。  ちょっとだけ、小休止して、立ち上がる。  また明日から頑張れる。  そんな空気に、私は酔いつつ、暑さの残る店外に旅立った。

流れ

 学生時代はいるかいないかわからないやつだった。 街を行くと今はそんなに浮くこともない。 家に引きこもってアニメばかり観てる時期があった。 それも飽きると虚無的な生活が待っている。 今の若いもんはなっとらん!などと言える結果も出していない。 知り合いとたまに飯を食いに行ってぶらぶらして帰る。 歌うのも絵を描くのも好きだが根気が無い。 昔から負けん気が無い。 生活は出来る。大きな病気もしていない。 世の中の人達が日々何をしているのかよくわからない。 それでも世界は続いていく。 神がいるのならなぜ僕を生かすのだろうとぼんやり考える。 神「それは自分で考えて見つけなさい。」 そんな声も想像するだけで聞こえてこない。 結局自分自身。 自分を信じるのにまだ時間がかかる。 全ては流れのままに。

空に映った海月

「やば、もう5時10分や」 「急いで帰んなきゃ!」  わたしと友達は公園の時計を見て、慌てて自転車に跨った。夏至が少しずつ近づいているので、まだ空は明るい。小学生にとって門限は『日が沈むまで』なので、すっかり夕飯の手伝いの時間を忘れていたのだった。  すると、後ろから「おーい!」と声をかけられた。振り向いてみると、同級生の男子たちだ。手に何か握っている。 「ねー、これそこで拾ったんだけど、なんだと思う?」 「また虫とか捕まえてきたの? キモイから見せないでー」 「違うって! クラゲのミイラだよ!」 「クラゲのミイラ⁇」  わたしと友達は首を傾げる。キクラゲならともかく、そんなもの見たことも聞いたこともない。けれど、見せてもらったそれは、どう見ても干上がったクラゲなのだった。干し大根みたいにしわしわになっている。死んでるんだろうか、それともニュースで見たクマムシみたいに休眠しているんだろうか。休眠だったら水をかけたら戻るかも……。 「ねぇ、これ海に投げ込んで、生きてるか確かめてみん?」 「お前、たまに喋ったと思ったら、えぐい事言うよな」  なんでだか男子にドン引かれた。けれど、わたしの友達は意外にも乗り気だ。「それじゃ、レッツゴー!」と言って元気よく自転車を漕ぎ出す。それに、カゴにミイラクラゲを乗せたわたしと、なんやかんや言ってついてくる男子が続く。  一行は防波堤の上で自転車を停めると、どこにミイラクラゲを投げるか話し合った。すぐ横の浜辺で座っているカップルが怪訝な目で見てくるが、気にしない。結局、運動音痴のわたしが全力で投げたぐらいの距離がいいんじゃないか、という謎決定が下された。 「いくよー、えいっ!」  わたしは思いっきり腕を振りかぶり、クラゲを投げた。それは意外と遠くまで飛んでいき、ぽちゃんと海面に落下した。外側を覆っていたらしい白い膜が溶けて、水紋のように海面に広がっていく。その真ん中で、クラゲはふわりふわりと優雅に動き出していた。 「うわ、生きてた! すっげえ生命力ー」 「さすが海月《クラゲ》、本当に海に映った月みたい!」 「あれ? さっきまでなかった月が空にある! 月が海に映ってんの? 海月が空に映ってんの?」 「どっちでもええがな、綺麗やし」  私たちはわいわいと話しながら、月と海月を眺めた。それらはふわふわと泡沫いながら、やがて水平線と一緒になって消えてしまった。

空ちゃんたちへ私から感謝を込めてありがとう。

そらちゃんとぷりんへいつもこんな飼い主と遊んでくれてありがとう。空はいつも色んな景色を見せてくれる。空と最初出会った時細すぎてえ?!?ってなったけど今はムキムキボディーになったね💦💦でも、私が失恋して泣いてる時誰よりも近くで慰めてくれて、私が仕事で思い悩んでしのうとした時空はいつも止めてくれた。空は、私に色んな意味で景色と私にはないものをみせてくれた。そら、ありがとう。こんな飼い主でごめんねでもそらと出会って私は保護犬と保護猫を知ることができた。そら、ありがとう。たまに空のお母さんに言いたくなるの、この子を産んでくれてありがとう。って。空、ままにしてくれてありがとう。7年目もよろしくね。 プリン、プーくんは先代のうさぎさんが亡くなって私の心が埋まらないうちに来てくれた私は初めてあんたを見た時小さくてふわふわしていて可愛いなって思ったんだ、でもばあちゃんには反対された。けど迎え入れてよかった。出会ってくれてありがとう。これからも末永くよろしくね。 みっちー、いつもありがとう。最初の出会いは夜の田んぼの道でお母さんがなんかクサガメいるよって言ったのがきっかけでみっちーと出会った。みっちー、あの日あなたに出会えなければくーさんは寂しがってたよ笑笑これからもくーさんと仲良くしてやってね爆笑😂大好き💕︎ くーちゃん、いつもありがとう。くーはいつも私の事を見てくれるね、優しくて真っ黒な大きなひとみ。先代のクロというゼニガメに似てたんだ。 だからくーにしたの。クロに似てね、性格があんたは優しすぎるよ!!でも、ありがとう。 大好きだよ❤️これからも仲良くね!!みっちーと!! いもこちゃんずへ 7匹いたんだけど、そのうちの6匹他界しちゃって私が悔やんでた。でももうかれこれ21年くらいいるね、これからも私といっぱいいっぱい笑おうね、大好きだよ。みんな、長生きしてね!! お母さんへ お母さん、いつもありがとう。こんな娘を育ててくれてありがとう。産んでくれてありがとう たまにお母さんはドジで可愛いところがあるよ。 でも、こんな私たちを育ててくれてありがとう。これからも宜しくね。大好き。足大事にしてよ?? 妹へ あーぴよん、いつもありがとう!!あんたにも春が来ますように!!あと、保育実習まじ頑張れよ!!姉さんはあんたの帰りをソワソワしながら待ってから!!あやぴよならできる!!なんかあったら連絡しろ!!大好きよ!! ばあちゃんへ ばあちゃん、いつもありがとう。最近、話せなくてごめん。最近ねうつ病が重くて話せなくてね ごめんなさい。もう少ししたら話せるから待っていてね長生きしてね大好き 彼氏さんへ いつもありがとう。私を選んでくれてありがとう。好きになってくれてありがとう。ゆうを選んでよかった、とても優しくてかっこよくて私にとっては勿体ない彼氏さん。でも、これからもゆうと仲良くしたい。大好きです。愛してるよ 誰よりも。 女友達へ いつもありがとう!!私の事大事にしてくれてありがとうね、いつも自分のことを後回しにして まーちゃんしか話せないって言ってくれたり叱ってくれたりありがとう。ほんとにありがとう、こんな私ですがいつもみんなのこと思ってるんだよ??今度女子会しよ!!みんな大好きだよ!! 恩師の先生(教頭先生と担任の先生へ) 教頭先生、お元気ですか。私は24になります。 先生にいつかお会いした時はまたあの頃のようにいっぱい笑って、話したいです。 担任の先生へお子さん、すごい可愛いです︎💕︎ 先生に似て、とても愛嬌のある可愛らしい娘さんですね😊✨先生、今度出産祝いに外食行きましょ!!成人祝い、ありがとうございました。 天国のじいちゃんたちへペットたちへ 私は相変わらず忙しいよ、、、でもね 6月に心理カウンセラーの資格取ってね誰かのために生きようと思うの。私がこの世に生まれてきたのもきっと、意味があるから。時に自分を失って、病んでしまうけれどみんなの分まで生きたい 私ねもしも自分と同じ境遇の人がいたら優しくしたいの。どんな人にも優しい人間でありたい。きっと難しいと思う。いつも平らな人でいることって。でも、私の知り合いでねすごいいつも平らな人がいて憧れてるの。いつも優しくて笑っててかっこいい女の人なんだ私もそんな人になりたい。頑張るね、私ならなれるかな? 分からないけど頑張ろう笑笑私は今、幸せかって 言われたらそうでもないけれど誰かのために生きたい。私は人には見えないものも見えるし、聞こえるのも聞こえる。それにこの病気は寿命も短い。だけど精一杯生きて、あの世に行ったらこの話をしたいの。この病気は治らない。…24歳まで生きられて私は幸せ。20まで生きれるかわからないと言われていた子が今年24だよ、じいちゃんたちに感謝。ありがとう。2024.0530。

清潔感の中身

「好みの男性? やっぱ、清潔感がある人がいいよねー」   「わかるー!」    毎日風呂に入ってヒゲをそっているが、そういうことではないらしい。  思えば、男性に清潔感を求めると口にする女性はいるが、女性に清潔感を求めるという男性は少ない。  これはいったいどういうことだろう。    ある女友達は言った。   「平均的に、女性の方が男性より清潔感ある気がする。なんで男性は、清潔感気にしないの?」    大きな主語に、なんとなくムカッと来た。    真っ赤に染めた髪。  品がない。  とても清潔感を感じない。    派手なネイル。  品がない。  とても清潔感を感じない。    やたら短いスカート。  品がない。  とても清潔感を感じない。    頭に浮かんだことを捲し立てたら、女友達はぼくを平手打ちした。   「別に男に見てもらおうと思ってやってないから! ってか、そんなとこジロジロ見てたの? キモ!」    立ち去っていく女友達を見ながら、ぼくは清潔感の意味を理解した。  いや、理解できないことを知ったという方が正しいか。   「ああ、そうか。お前たちが、男を評価するために作った言葉なんだな」    髪形が無理。  髭が無理。  眉毛が濃くて無理。  顔にニキビがあって無理。  歯並び悪くて無理。  毛が濃くて無理。  活舌が悪くて無理。  姿勢が悪くて無理。  服のセンスが無理。  無理無理無理。    ピンポイントで指摘すると嫌な奴に見えるから、清潔感という言葉で抽象化したんだな。  そして、世界の共通語を作ったんだ。  私の好みではない、という共通語を。    ぼくは、センスが悪いと言われた鞄を持って、女友達と逆方向に歩いた。  鞄を買いなおそうかと思ったが、やめた。  この鞄のことを清潔感があると呼んでくれる人の方が、相性が良さそうな気がしたから。        きっと、ぼくのこういう考えも行動も、清潔感がないのだろう。

ひとつぶ

柿の種 ひとつぶが 一日の 食事だったら だいぶ 節約できるなあ からだと 精神は ダメになるだろうけど なんてことを言って また ねこに 怒られる

幸せになりたい。

幸せを感じる時、わたしは同時に不安を感じる。 この幸せがいつまで続くのか、次は悪いことが起きるんじゃないか、考え出したら止まらない。 負のループ。 この悩みを人に話すと「贅沢な悩みだな」と言われる事が多い。 何も贅沢じゃない。贅沢じゃないから悩んでいるのだ。 自分でもわかってる。こんな悩みを持つ自分が嫌だ。幸せを素直に受け止めたい。感じたい。 誰よりも自分がいちばん分かっているんだ。 でもこの不安が拭えることはない。 たぶんこの先もずっと。 恋人ができても、いつか別れるのかな。 好きだと言われても、嫌われたくない。 結婚しても、いつか離婚するのかな。 めんどくさい女だ。本当に。 こんなこと考えても何も意味がないことなんて、とっくの昔に分かっている。 でも、どうしても、考えてしまう。 いつかこの不安がなくなる日はくるのだろうか。 幸せになりたい。

なんにもないから

ねえねえ 今日はどんな日? たのしい? かなしい? うれしい? つまんない? なんにもない?? ほら 上見てごらん いい天気でしょ ウキウキしない? 帰る頃には雨になる? 傘、わすれた かなしい あ 笑った どう? たのしくなった? ふふふ 今日もいい日にしようね

中途半端でごめんなさい

 電車がこちらに向かってくる時に、死んじゃうなあと思うから今日は学校に行けませんでした。  本当は死なないのに怖いです。本当は私は死ねるわけないのに怖いのです。  ある日先輩が私に言いました。  「あなたは幸せだね」  学費も出してもらえるし話を聞いてくれる人もいる、お金もあるし好きな人もいて、それが幸せだと。  私の心はもう生きていないのに幸せだと。  ふと、「私の悩みは贅沢なのか。贅沢な人間だ」と思いました  それはそれとして悲しいのですがしかし、その悲しさ寂しささえも、みんなが私に良くしてくれているのに申し訳ないと思いました。  何も欠けていない。私の人生はずうっとレールに乗っていて、母は私をとても大事に育ててくれたがしかし、悲しい。寂しい。苦しい。  さて、これからも私はこんな人生を送っていくでしょう。家に篭って「自分はもうすぐ死ぬ人間だ!」と死にもしないのに考える人間になるでしょう。  そう思っていました。  隣で笑うこの人に出会うまで。  彼は面白い人間でした。どこで出会ったのでしょうか、いつの間にか彼は私の部屋にいました。スマホの中を探しても見つからないけれどネットで出会ったのかしら。私がそれを恥じて消しちゃったのかもしれませんね。  彼はいつも笑っていて、穏やかで優しくて。  「ご飯食べたー?」とか「今日もかわいいねー」とか言ってくれるのです。  彼は背の高い男の人で、髪はそこまで長くないの。後ろを刈っていてツンツンとした髪の毛。笑う目が、細くなる目が可愛いの。ずうっと笑っていて欲しいくらい。  でも名前を聞いても答えてくれない。ただ私を抱きしめてキスして、「ここにずっといてくれていいんだよー」と言ってくれる。  彼は掃除が大好きで、朝に私は彼の掃除機の音で目を覚ます。  「ごめんね、起こしちゃった?」  「い、いいの! そろそろ起きなきゃ!」  「どうしてよ。文音ちゃんはずっと寝ていていいんだよ」  彼はそう言って私の頭を撫でる。    それは雨降りの日でした。  雨降りの日でした。雨降りの日でした。雨降りの日でした。  雨の日は静かですね。静かだなあ。  紫陽花が綺麗に咲いていました。電車に乗りながら紫陽花を見るのはとても楽しいのでしょうね。  踏み切りが鳴ったから私は飛び降りました。  飛び降りたんですよ。飛び降りたんですよ。  もう、飛び降りたら良かったのに。  掃除機の音で目覚めた。  彼は泣いている私を見て「どうしたのー」と言って抱きしめてくれる。  こんな生活!!! 楽しくないなあ。  「早く死にたいなあ」  私がそう言っても彼は「まだ一緒に暮らそうよ」というだけです。  縛られた手が痛い。あんなに出たくなかった外に出たい。  彼は誰なのでしょうか。  よく、わからないけれど、ご飯を食べられて部屋も清潔で、生きていて私はきっと自由だと思うし幸福だと思います。  自由なうちに死んどきゃよかった。

わくわくチー牛ランド

「チー牛、まじキモ!!」    不快感を、SNSに叩きつける。  それにとって、チー牛の姿を見るのも、声を聞くのも、まして触れられるのも不快感が沸き起こること。  それは、必死に不快感を取り除いていた。        檻の中で。       「ねえ、ままー。凄い形相でスマホさわってる、あれってなーに?」   「あれはね、チー牛って言うのよ」   「えー? チー牛って、もっと太ってたり、不細工だったりするんじゃないの?」   「それは、一般的なイメージのチー牛ね。でも、類は友を呼ぶって言ってね、チー牛はチー牛にしか見えないの。人生で何度もチー牛を見てるあれも、立派なチー牛なの」   「うーん、よくわかんない」    今日もわくわくチー牛ランドは、人間であふれている。  チー牛たちは檻の中で、チーズ牛丼を食べたり「チーギュウキモイ」と鳴いている。

寝ると朝が来るよね

寝てしまうと朝が来る。朝が来ると、一日が始まってしまう。昨日頑張ったのにまたリターンして同じことの繰り返し。寝ないと朝は来ないことは無い。けど、少し朝が遠くへ行く気がして、私は太陽との駆け引きをする。駆け引きをし過ぎると眠たくなる副作用 という名のものが訪れ、体調が不安定になってしまう。 一日が長く感じるのは君が遠くに行ってしまうからだろうか。君と駆け引きをすると、恋煩いという名のものが訪れ、心がきゅーと締め付ける。何度夜を繰り返しても君は近くには居ないのだ。もし、二人でいる事が可能ならばなんて事ない一日が心踊るのだろう。君さえ居れば朝は怖くならないのにね。

白血球社員

「げ。白が来やがった」    ぼくは指定された部署へ向かい、社員の肩を叩く。  叩かれた社員はその意味を察したのだろう。  その場に突っ伏し、泣き始めた。    会社において、無能は罪。  利益を出すどころか、損失を出す人間は不要だ。  さっさと追い出した方がいい。  しかし、追い出すという行為は危険だ。  追い出された側からの報復に、追い出した側の罪悪感。    それを一手に引き受けるのが、ぼくたち白血球社員。  会社が不要と判断した社員に、首を宣告するのが仕事。    悪魔や死神なんて揶揄されるが、仕事は仕事。  会社のために働いているぼくは、恨まれる筋合いもない。        そんなぼくにも悩みがある。  最近、白血球社員が増えすぎた。    人間の体に白血球が増えた時は、病気が疑われる。  白血球社員が増えすぎたこの会社もまた、病気なのかもしれない。    きっと、不要な社員の割合が上がり過ぎた。    世間では、白血球社員制度を採用した会社の倒産が相次いでいる。  優秀な社員は転職していき、結果、不要な社員のみが残る事例が多発している。  当然、首を宣告する数が増えれば、会社の中に白血球社員も増える。   『破産申請』    会社が倒産した。  ぼくは当然、首になった。    白血球社員としての前歴は他社に評価されにくく、ぼくは今でもニートのままだ。  ぼく自身が、社会に不要な存在になってしまった。  何もやる気が起きなくて、毎日をだらだら過ごした。    ピンポーン。    インターフォンが鳴る。   『白血球人間です。開けてもらってよろしいですか?』    ぼくにも、迎えが来たらしい。

すり傷

 今朝目が覚めて鏡を見るとおでこに一本のすり傷ができてた。痛みもないし、血が出た痕跡もない。ついでに身に覚えもなければ財布の中の一万円もない。  今朝のあたしに残ったのは、すり傷と二日酔いだけだった。 (こんな目立つところに傷がつくなんて)  あたしは誰もいない部屋なのにわざと舌打ちをした。いま思うと、それは自分から苛立ちを誘うだけの仕草に過ぎなかった。  誰もいない部屋で音を立てながらカップ麺を作り、誰もいない部屋で音を立てながらシャワーを浴びる。  本当は今日支払うつもりだった自動車税だけど、現金が足りないからあたしはその気も失せてしまって、年甲斐もなく一昨日スーパーで万引きしたジャックダニエルの栓を開けた。  迎え酒から一時間ほど経った頃にあたしは押し入れに仕舞っていたノートを引っ張り出して、埃被ったペン立てから青いインクが入った〇・四ミリのサラサを引き抜き、誰も読むことのない掌編小説を書き始めた。  いまでもそうだけど、何故かあたしはストレスが溜まると文字を書きたがるクセがある。久しく握っていなかったサラサの感触に後戯の時みたいな快感を覚えながら、酔った頭のあたしが記した書き出しはこうだ。  ――もしも仮想現実であるなら、  続きなんてなにも考えていなかったけど、ひとたび書いてしまえば不思議とつらつら筆が乗っていくのは、酔った時にだけ与えられる時間制限付きの"ギフト"だ。  おでこにすり傷ができたってそれだけの理由なのに、長いことやってなかった習慣が蘇ってしまったのは、そもそもメンタルがやられていたからじゃないかと思う。  小説はだいたいこんな具合に仕上がった。  愛犬を亡くした男が恋人に悲しみをぶつけるけど、彼女は教科書通りの慰めをするだけで、それがどうにも気に食わず衝動的に平手打ちをかまし、逆に彼女にウイスキーボトルで頭を殴られてしまい、愛犬と恋人と両方を失った男が「仮想現実であるなら」と締め括る。  我ながら生産性のない話だと呆れる。けど酔っ払いの勢いは止まらない。手書きの小説をスマホに書き起こして推敲を始める。 (こんなものだな)  再びサラサを握った酔っ払いは、推敲した文章をまた手書きする。  こうして完成した誰も読むことのない掌編小説がまたひとつ増えた。  全部が終わった頃にはとっぷり日が暮れていて、三分の一が無くなったジャックダニエルの瓶からまた一杯のハイボールを作り、あたしは明日こそ自動車税を払うと心に決めた。  こんな自分が滑稽にも哀れにも愚かにも感じてきて、いきなり鼻に込み上げてくるものがあって、五分だけ静かに泣いていた。  当時のあたしは本当にメンタルがやられていたんだと思う。  だって、きっかけはおでこにすり傷ができたという、あまりにも些細なことだったのだから。

交差落下

僕らの思いはある基準点を通り交差していく。交わった?交わる直前でどちらかが先に行ってしまうのだ。それでは一切合切交差することはできない。皆意図的か、自然的かはわからないが、俺との交差を避けるべく確実に通り過ぎたことを確認し歩きだして行く。  そんなに俺が醜いか。哀れか。不憫か。どうとでもいい給え。そんなに気に入らないならいくらでもするがいい。俺は人間じゃない。嘘だが自分では人間だとは思ってもいない。  「弱いものいじめはよくない」 先生。その言葉は、どれ程心の底から言っていますか。所詮は綺麗事でしょう?だって、本当にいじめられた人は、そんなこと言わないんだから。  弱いものいじめ?先生、どうして勝手にいじめられている人を弱いと決めつけるのですか?別に弱くないんですよ。ただただ環境が悪いだけです。そんなことをする風潮、それを作ったのは先生、貴方じゃないんですか。そんな自覚はないんですか。まぁ、無くて当然ですよね。先生からみた僕はクラスの一生徒でしかないんですから。  「なにかあったら何でも言ってね」 自分では気づいていない偽善的な言葉を発している馬鹿馬鹿しい奴もいた。残酷だが脳裏に顔が鮮明に浮かぶ。あの何を考えているのかわからない、言葉の真意がよくわからないそんな眼光。直視できたことはなかった。言葉では饒舌に罵りながら、現実では怖くて仕方がありません。  しかし今になって僕はどうしてそんな半分味方であった人を遮断してしまったのかと、過去の自分を悔やむばかりです。本心で助けたいだとか、思っていようがいまいが私はそんな蜘蛛の糸を地獄の底から掴み取るべきでした。  しかし後悔しても遅いですね。もう僕は人間じゃないのですから。皆さんは、僕が人間をやめてしまったこと、悲しまないでくださいね。これも宿命なのですから。  さて私は出かけて来ます。○○○との約束があるので。では。 「お前、✕✕✕のこと嫌いだろ?」 「そりゃそうだろ。あんなヤツのこと嫌いじゃないやつなんて誰がいるんだ」 「さぁ。こんなに人間がいるんだから、そりゃ一人や二人はいるだろ」 「親とかか?バカバカしい」 「仕方のないことさ。ところでそれでなんだけど、ストレス溜まってないかい?」 「ストレスだらけだよこの頃」 「いい提案があるんだ」 「なんだよ?なんか変なもんの勧誘か?」 「いや、そんなちっこいもんじゃない。大きな話だ」 「なんだ。言ってみろ」 「✕✕✕のこと、バーンってやらないか?」 「マジで言ってるか?」 「そりゃそうだろ。嘘は言わないさ」 「ハハハ!こりゃたまったもんだ。是非ともやらせてくれ」 「じゃあ、そしたら……」  混沌とした空模様。グレーな雲で覆われたスクリーンの中で足を動かす。目的地に決められたルートで歩くその様は操り人形だ。  ○○○から言われた通り公園までズタズタと向かった。何の用かは知らないが、呼ばれたからには断りきれない。昔からそうだった。  大通りは抜け公園までの小さな車一台分の通れる程の道路を抜けていく。  四方を塀に囲まれた見通しの悪い十字路に辿り着き、そのまま渡ろうと左足を一歩突き出した。が、その時。右方向から、車が急速度で迫ってきた。止まる気配はない。徐々に速度は上がってゆく。フロントガラスには光を反射した狭間から見えるあの嫌いな顔。脳裏でのサンプルと完全一致した。  しかし俺の第二の目はそんなことお見通しであった。想定通りだ。なんて愚かなのだろう。そろそろあいつは自分の無知脳を自覚すべきだ。数秒の間では無理があるか。 「名案が浮かんだんだ」 「どうした」 「あいつを葬らないか」 「あいつ?あの?」 「ああ。話はつけてある。あいつは車で君に突進して鬱憤を晴らすだとか言っている。だから、君はこの強力なライトを使ってあいつの車の制御を狂わせてそのまま地獄まで落とせばいい」 「……わかった」  そうして瞬時にライトを取り出し、ボタンを押した。すると自分の目すらも眩む程の強靭な威光を放った。驚愕し焦るその顔が見れなかったのは残念だった。その代わり甲高い雄叫びが耳に響いた。  数秒して、工場の中から聞こえるような鈍い音が遠くから耳に入ってきた。恐らく、愚かながらに顔から笑みが溢れた。  左方向を見ることすらなくそのまま道を直進して行った。別に俺が手を下したわけではない。単なる事故だ。  微小なガスの臭さを味わっているときには、背後からの小さな足音に気づくことはなかった。   「いやー、あんなストレス発散になることはねぇよ。ほんとに感謝してる」 「そうか。それはよかったよ」 「どうしてそんなきょとんとした顔するんだよ。お前だって、あいつが◯んで嬉しいだろ」 「……そうだね」 そう発する口は案外軽かった。

好感度つめつめ

 言いたい言葉を紙に書いて、箱の中に。  箱に蓋をして、ガムテープでぐるぐる巻き。  止めに、『使用禁止』という紙を貼る。    はい、完璧。  この先の人生で、二度とこの言葉は使わない。    使ったら、好感度が下がってしまう。  もう二度と使わない。    手札は減ったが、仕方ない。  これが、ぼくの人生ゲームなのだ。    遠くの方で、ぼくが使用禁止にした言葉を使うやつらがいる。  羨ましい。  どうして、そんな言葉を使いながら、評価されるんだろう。  どうして、自分は使ってはいけないのだろう。    強力なロイヤルストレートフラッシュが見えた。  ぼくはもう、揃えることができない役だ。    愚痴を零しても仕方ない。  小さな役を重ねよう。  トータルスコアで勝ち越せば、結局は同じなんだから。    今日もぼくは、箱を抱えて歩いている。

人生はクソゲーと思うようにしてる

 人はいつの時代も、「優秀」「普通」「劣等」の3つに分類される。残念なことに、俺は「劣等」の烙印を押されている。 「あぁ、つまんねぇ人生だな。」  人生というのは競争の連続だ。常に誰かと比べられる。一度、大敗を喫してしまえば、立ち直ることなど不可能に近いだろう。  誤解がないように断っておくが、これまでの人生において誰かに身に余る屈辱を味わせられたことは一度たりともない。  つまり、「劣等」の称号を授与したのは当然の如く自分の責任というわけだ。  勉強にしても、運動にしても、恋愛にしても、何にしても努力なんて全くしてこなかった。なんなら、何かにつけて頑張る者を馬鹿とさえ呼んでいた。   『そんなに頑張って何になるのだ。どうせ、一番にはなれないじゃないか』  という尤もらしいポリシーを掲げて、自らの選択肢を自らの手で狭めた。当時の俺は努力から逃げることを選択したのだ。それしか、道はなかったとさえ錯誤した。 「道が一つな訳ないのにさ。」  道は大いに開かれていた。可能性に満ち満ちていた。  勉学で良い成績を修められたかもしれない。或いは、部活のエースになれたかもしれない。或いは、友人に恵まれ、恋人もできたかもしれない。  それら全ての可能性を潰したのは、やはり自分だった。  その理由は至って単純で、稚拙なものだ。 『努力が身を結ばないことに対する恐れ』  ただ、それだけ。失敗することへの恐怖というのは人一倍強く感じていた。 「いや、そうじゃないだろ。分かってる。」  この際、言い訳はやめよう。実際は皆んな俺と同じように失敗は怖かったと思う。それでも、成功を求めて皆んなは進んだのだ。  もちろん、挫折を味わった者もいるだろう。だが、進んだ者と進まなかった者とでは明確な差が生まれる。進んだというだけで、尊敬に値する。 「あぁ、やっぱりつまんねぇな。」  歳を重ねれば重なるほど、後悔が連なる。あの時こうしていれば、ああしていれば、と考えてしまう。  しかし、今タイムリープしたとして俺は変わることができるのだろうか。失敗を恐れて、何もできなかったこの俺が、時が戻ったところで努力できるのだろうか。 「まぁ、無理だろうな。人間そんなに変われるもんじゃないし、同じことを繰り返すだけだ。」  今、何も行動していないことが何よりもの証明だろう。結局のところ、こうやって自分の至らなさを言葉に起こすことで、少しでも惨めさを緩和しようとしているのだ。  自虐する人間の殆どはこれが理由だと理解している。「俺は〜ができなくて」とか「俺、馬鹿なんですよ」とか、先に言ったり考えたりしていれば、誰かに指摘されても「そんなこと分かってる」って反論できる。  ようは、プライドが高いのだ。何にもしてこなかった癖に、変な自尊心だけは高いものだから救いようがない。 「今、まさに自虐してる俺はとんだ笑い物だな」  ほら、また分かった気になって気持ちよくなっている。俺はやはり、ゴミなのだろう。  成功、失敗、努力、挫折、自虐、これらのことについて考えれば考えるほど、俺の心は荒んでいく。自己嫌悪と自己陶酔を繰り返し、最後にはどうでもよくなってやめる。解釈に解釈をつけて、またその解釈に解釈をつけるっていうクソゲーは長くは続かない。  そんなことをするより、部屋にこもって自慰行為にでも励んだ方がよほど心に優しい。 「はぁ、寝よ。」  そうして、俺は部屋の電気を消した。何者にも成れなかった俺は、この先も名前をなくし続けたままなのだろう。  まぁ、それでもいい。明日も仕事だ。  

思考随筆

「死にたい」  その文章が長方形の画面から現れた時、安堵とした。   それは、仲間意識ではない。道連れに出来ると考えていた訳でもない。  声があったから。  私の暗黒期の時、暗い部屋の隅で倒れるように沈黙していた。床を爪で引っ掻くぐらいには、倒れ込んでいた。  しかし、彼らには声があった。毒に埋もれながらも、尽きたくなっても、私に声を上げた。  それが私にとっては、安心できることだった。もちろん、彼らは危険な状況にあるが、声がない人たちも多くいる。  声が出せないぐらいに、今も毒に埋もれているかもしれない。

I did very goodbye the way dad repeatable giving our way home

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自画自賛。自己卑下。

私は目を瞑り1人の少女を見つめている。 少女は現実を放棄し、悲しみに暮れ、汚れた心を隠しながら生き延びていた。 私はそんな少女を時に憂い、共感し、嘲笑する。 少女のことは私が1番好きだ。でも1番嫌い。 少女を1番理解しているのも私だ。 私と少女の関係は俗に言う愛などよりも、もっと深いのかもしれない。 彼女の間違いを訂正するために、本心では無い正論を放つ。 あなたは悪くないと言い聞かせる。 また今日も少女は傷を見て悩み 汚れた心を洗うように泣きわめく夜を過ごしていた。 そしてこの世界から消えてしまいたいと強く願う。 少女を好きで嫌いでたまらない私は願いを叶えるために 少女を地獄から救うために 吊り下がったロープに私の首を通した。

あまりにも、かすかな光

映画やドラマをみても つくり話でしょ、と 妙にさめた目で みていたり 悲しい場面でも 泣くことが ほとんどない そのわりに 仕事なんかで つらいことがあったり きついことを言われたりすると すぐ、泣いてしまう 泣いてしまうのだけど 泣いているんだと 周囲に悟られないように ひたすら我慢する ひたすら 我慢する

Magic Shop

書いては 消して 書いては 消して ここ何日か それの繰り返し わたしの心と頭は 上手く回っていない みたい 貴方に 手紙を書きたいのに 書いては 消して 書いては 消して ……寂しいよ

現実から目を背けるな。それから夢を見るのだ。

 仕事が忙しくなりストレスをよく感じるようになった。ちょっとしたことで苛ついたり、どうってことないのに傷付いたりする。そんな日には決まって、動画サイトで【本当に優しい人】だの【不幸から助けてくれる名言】だのを見る。  この間までは、それに救われていたし、それで耐えられていたような気もする。けれど、そればかりでは駄目なのだと、今更ながらに気が付いた。  正論ばかりうざったく、幸せだの不幸だのと個人の定義を押し付けるような真似にしか見えなくなってしまった。  彼らの言に倣ったところで、何も幸せを感じない。では敢えて逆を行ったところで、不幸が慌ただしく蠢いているのは明白だった。  優しい叱責も、楽しんだもん勝ちも、もはや幸せさえも憎らしい。  ただただ、すべてが腹立たしく思えて仕方がなかった。  声を大にして言わせて欲しい。  苦痛がなければ死んでいる!  怒りがなければ何も生まれない!  私は人間として、甘くて儚くて愛される幸せよりも、苦しく辛く吐いてしまいそうな不幸をこそ、この胸に携えながら生きたいと、心より願う。

発達障害・精神疾患・関節の病気と生きるー目に見えない病気と戦う23歳までの記録、これからのこと。ー

初めて病気がわかったのが幼稚園の年長の時。 普通の子供よりも知能が遅れていたのを発達障害専門の先生に言われて病院に行ったらこの子は発達障害を持っています。IQが普通の子供と比べてとても低いです。私はその言葉に??と思っていた。そして小学校に入れば入ったで女友達や先輩に菌がうつるからこないでよ!!とか言われたり。中学からは孤立になり高校ではもうほとんど学校行かず遊びに行ったりおばの介護をしたり。 社会に出ても中途半端な自分に嫌気がさした。 仕事は至って真面目にやっていたつもり。だけど 仕事で色々あって身体壊して。お母さんにある日こんなことを言ってしまった。お母さん、、今日私心臓が痛いの、お母さんはん??と言っていたけど病院に行ったらすっと痛みが抜けていた。 先生曰く仕事へのプレッシャーが強かったのでは?と言われた。23年間いじめや偏見の目にさらされて、自分を見つめ直すこともできずに生きてきた。今の彼氏さんが𓏸𓏸(私の名前)はよくここまで生きてくれたよ、ありがとう。よく頑張ったね。よしよし。電話なのに優しい声がとても嬉しくて泣きそうになった。私はこの病気に対してたまに思う。この病気をもっと知ってほしい。私の場合ほとんど普通の人と変わらないけど、私はこの病気があったから今がある。正直言うと 私はここまで(23歳まで)生きれるか分からない人生だったから。生まれてすぐに心臓に疾患があって、18で余命宣告うけて20歳まで生きれるかわからない。今𓏸𓏸ちゃんはダイエットをしないと心臓はかなり大きなダメージを受けているね。と言われたから。もうすぐ私は24歳になるけれどこの小説を書き始めたのは高校の時恩師の先生にねぇ、まーちゃんさ文書かけるんだから小説家になりなよ!!と言われたことがきっかけです。その先生はとても明るくて生徒にとても親身に寄り添って私とは親友のようにいつも色んな話をしてくれた。まーちゃんがさ、小説売り出したら先生買うから教えてよね!!と言われた。だけど私はまだまだ小説家には向いていない。だけどこの病気が教えてくれたのは自分らしく生きるということ。 よくこの病気を話すと普通の人と変わらないねーとか、え?!?まじ!?とか言われるんだけど ね、、、、普通の人よりとろいし、知能もない。だけど誰かのために生きたい。そう思ってる。 そのために心理カウンセラーの資格を取ろうと決意したの。よく周りからは無理だよ、自分の身の丈に合わねぇことはやめろとか言われたりするけどさあんたらになにがわかるのよ?って話。 私はこの病気を持っていても自分らしく生きる。 お母さんがお腹をいためて産んでくれて育ててくれた。たまにお母さんとはバカやったりケンカもする。だけど私とお母さんは本当の親友みたいで。お母さんは優しくてほんとにかっこいい。私はお母さんのようなままになりたい。 妹は、メイクが上手くて優しくてほんとにいい子。気は強いけどそこがいいのかもね。これからも仲良くしてね。 ばあちゃんは料理が上手でめっちゃ優しくてかっこいい。私の憧れの人。 彼氏さんに関しては私の大事な大事なパートナー。左耳が難聴だからわたしが彼の左耳代わりになりたい。 女友達は16年くらい一緒にいて、いつもまーちゃんーって言ってくれる。ほんとに可愛くて信用してる女友達。もはや妹笑笑 恩師の先生はみんな私の命です。 空たちは私のもはや心臓笑笑毎日空と走るのが日課で、空といると嫌なことも嫌いだったものも忘れる。そら、ありがとう。 こんな飼い主を選んでくれてありがとう。 みんな、いつもありがとう

学校で迷子になる。

コンピュータ室まで向かう筈が、サッカー場に来てしまったのだ。想い人は頑張っているか確認する。何やってんだよコンピュータ室に行くのに、想い人を探している場合では無いのだ、いいよね君は、必死に打ち込める居場所があって。コンピュータ室まで一人彷徨うのは切ないよ。 サッカー場を後にしてコンピュータ室に向かう、筈が図書室に来てしまった。本ってさ、そのメモリーしかないわけで止まったままなんだね。止まったままのメモリーだらけの紙。私を本に例えるならまだまだ白紙なのかもしれない。そう思った時誰かを本に例える妄想止まらくなって、あぁ、どうせメモリーが詰まった本は売上数がやばいんだと、思うと置いていかれた気がして、クラクラする。なんか、もう。コンピュータ室行きたくない。というか、一向に見当たらない。それでも、人生って止まらないのだ。みんなそれぞれの場所で活躍しているのに私と来たらただ一人で迷子になっているのだ、なんてみっともない。なんて思いながらも必死にコンピュータ室を探す。長い長い廊下に来てしまった。チャイムがなってしまったイコールもう、部活の時間は終わりだ。私はコンピュータ室にも行けず帰ることになるのだ。やってしまった。なんでだよっ悔しさのあまりスリッパを飛ばしてしまった。するとスリッパは窓ガラスを割った。バリーン!!馬鹿みたいに大きい音が鳴った。そして慌てて割れた窓ガラスを見ると沢山のドアがあった。何だこれ!思い切ってジャンプして、沢山のドアをまじまじと見る。どれも色が違う、赤いドアが気になった。そろりと開けてみるとそこは、海岸が広がっていた。なんて綺麗なんだろう。。やった、少し現実逃避がしたかったから嬉しい。そうか、無理に学校で活躍しようとしなくても、休めばいいのだ。海に潜って、インスピレーションを貰いたいたい。冒険しよう。広々とした海が閉鎖的な学校という空間よりも心が晴れるからさ、夜まで、ドアという可能性を沢山試してみよう。いつか活躍する日が来るはず。そいうのもありなんじゃない??海月をみながら人魚になりたいな。と希望を抱いた。

うーん、とにかく、薬、飲む?

最近、ウチのねこが、ヘンだ 先週、散歩に行く、と言うので 奇岩シューズ、買ってきて モナカ味のね と、ねこにお願いしたら 飲みものを買ってきた どうやら、奇岩シューズを 奇岩ジュース、と 聞きちがえたらしい モナカ味は、合ってたけど 昨日は、神社に行ってきてほしい と、お願いをした 文学トリマーの試験を受ける 幼馴染みのカオルちゃんのため 山岳カルマの試験を受ける 幼馴染みのワタルくんのため お守り、よろしくね、と わたしが行けばいいんだけど どうも、お願いごとに関係することは とことん縁がない、そのことで 二人が不合格にでもなったら そこで、祈願上手なウチのねこに頼んだわけ けど、話をしたところ ねこが、いきなり、怒りだした どうやら、祈願上手を 近眼鳥獣、と、聞きちがえたらしく なんたる言いぐさ、と 憤慨したのだった 聞きちがいをしたウチのねこは 照れかくしなのか、舌を ペロッと出し テヘッ かわいいんだけど いつものクールを知ってるだけに やっぱり、だいぶ、ヘンだ

I just got a redhead miracle recovery Aminé

Add walker broke his way to me that would be to Deborah hello Deborah Deborah graduated we did on the cabin can you give me good we did a dead rabbit with a potential we need to make a better video you did with my blueberry be that and you can’t because you keep everybody available by dead River dental basketball with him he did Trevor Payne to be dead I don’t have a good day beautiful day to have a visit with debit by the way did you wake up a bit of a dividend Vacaville we did it anyway because of a double-decker a bit of a date with me today to make a bit of a predictable bitch and you keep a good mood with every day by day but we didn’t work out better for Deborah Deborah Deborah Deborah Mackey boo bah debited debited debited back up of dead bugs everywhere – how do you have a good of a WWWW Debbie requirement of a dead rabbit a bit of a dead bug I don’t have a good bit of a Debbie downer but whatever I will be dead rock-a-bye birthday potential back up or vegetable egg and a cup of convertible repetitive OK but whatever data make a bit of a dead bird in the bed and a cup of coffee How do I read we had a bad cold weather that we’re about to be dead really dead dead Bible of it that way when you put it in the car because he bit of a WWWW Debbie dead rabbit will be there to make a bit of a dividend pepper between that and the cabin creek everybody whatever Deborah Deborah Kodak up a very big of a difference of a double-decker with that and the cabin could you come over today but I have a dividend rate we did we did the battery to be dead and have a good repaired it with Debbie Deborah Deborah Deborah cut it with a date and have a good ability to drive back in the bed with a bit of a dick able to get rid of a dead rabbit we need to make a bit of a job that I had a bad habit to keep your credit good rental to Cabo but I believe Debbie Richmond will be there tomorrow with it I don’t have a good Abu Dhabi Deborah Kay battery double double double double Dekker

左回りが常軌

いつもの夫がいる。 確かに、いつもの夫だ。 先ほどの記憶がよぎる。 「どうしたの?」 なんでもなかったかのように言う。 帰り道、何回反芻しただろう。この目で見たことはきっと事実だ。あの、虚な目をした夫は。 何の感情も持ち合わせてない虚な目。どこを向いてるわけでもなく、ただぼうっとしている。光がない、と言うよりかも周りの光を吸い込んでいる…ブラックホール。何も映さない。 「ねぇ?聞こえてる?ねぇ!返事してよ!ねぇ!なんでこんなところに居るの!帰ろうよ!ねぇ!」 呼びかけてもなんの反応もない。それもそのはず、店内では爆音でギターが響いている。時にガシャガシャと、時にキンキンと鳴り響く。それはノイズだ。ただ、ここにいる人たちは心地よいと思っている、らしい。そのなかで没入している。私の声は聞こえない。無視されているのが悔しい。夫は私のもののはずなのに。 いや、音なんて正直どうでも良いのだ。もっと私は悲しいのだ。店内の飲み物は哺乳瓶で提供されていた。それを延々としゃぶりながら飲んでいる夫の姿など見たくなかった。夫はハンモックの上、薄暗い店内で、虚な目をしながら、哺乳瓶でミルクを飲みながら、揺られている。 更に怖いのは店内の時計が全て左回りだったことだ。それでいてどれもあっていない。あっていないものが大量に在る。それらが零時を指す度に鐘を鳴らす。 爆音のギターの合間を縫って。 気が狂いそうだ。 こんなことなら初めから入らなければ良かった。 しかし、夫がこんなおっかない場所にいるなんて、許せなかった。私は助け出すつもりで入ったのだ。 確かに立地的には不思議な場所だったけれど、ただの喫茶店だったもの。 「近づかない方が良いですよ…?」 興信所の男は話した。 「浮気はしてなかったわけだし、これ以上はムダですよ?」 「そんなことないでしょ?浮気してないならば、なおさらそこへ行っても大丈夫なはずじゃない!」 「そうなんですけど…なんと言いますか…おそらく、わからないと思うんです」 「わからない?とは?」 「あなたは光を失ったことがありますか?」 「それは…視力とかそういうこと?」 「いえ。希望とか、生命を燃やすものとか…」 「そんな抽象的なもの、失えるわけがないじゃない」 「…ですよね」 悲しそうに笑いながら話す。 「旦那さんの帰りが遅いから浮気を疑うのはわかります。実際、それで浮気をしてる人も少なくないですから。いえ、むしろほとんどそう、と言っても良い。ごく稀に、本当に残業で帰れなくて、奥さんが言ったことで過労死しなくて済んだ、みたいな話があるだけだ」 男は、私の目から入り込む。 「でも、たまにいるんですよ。だれも傷つけることができなくて、自分の中に引き篭もるしかできなくて、そんな孤独に縋る人たちが集まる場所が」 男は、そっと私から出ていく。 「きっと、わからないと思います。いや、わかるかもしれない…一緒になったのだから。でも、そこにあるのは、余りにも冷たい拒絶。きっと、怖い」 まともになっていたと思っていた。いや、人が変わることなんてないと思っていた。それがだんだん帰りが遅くなっていったのだ。原因?それは夫のCDやらレコードやらを処分したことだろう。今の時代、サブスクもあれば、ネットにだって音楽が溢れている。別に、こだわらなくて良いじゃないか。そうずっと思ってて、ずっと話していたのだけれど、うんともすんとも言わないから処分したのだ。そのお金で、もっと替えの効かないものを買えば良いじゃないか。 何が違うというのか。 「どうしたの?」 夫は笑っている。 目も輝いている。 「あの…最近帰りが遅いなぁと思って…」 「あぁ…ごめん。寂しい思いをさせちゃった?」「いや、もしかしたら浮気とかしてるのかなぁとか…」 「あぁ、そうだよね。ごめんごめん。でも大丈夫、ほら、スマホのGPSもオンにしてるし、いつでも確認できるようにしてるけど…それでも不安だった?」 「いや、そんなことはどうでもいい…かな?」 ふと、夫の目を覗く。 輝くことなく、ひどく真っ黒だ。 この人は全てを飲み込んでしまうのだ。 私の感情も、無批判に飲み込んでしまうのだ。 心に出来たブラックホールに全てを入れてしまって、ただそれを受け入れる。そのなかで、左回りの時計に支配されながら、哺乳瓶でミルクを飲み、ただひたすらギターのうるささを、ときどき鐘の音を聴きながら、そんな理不尽さで、全てを忘れようとしているのだ。 「泣いてるの?」 どうしよう。 私の言葉が届かない。 きっと、夫は私の元から離れないのに、私の言葉は届かない。 「望んだ通りにするよ?」 そう抱きしめられる。 暖かいのに、土砂降りの心で、離れることを諦めた。

出会い別れを繰り返して。「実話」2024.05.28.23歳ラストまで後少しなのでこれから少しずつ投稿します。

初めて恋したのが幼稚園の時のスポーツマンの幼なじみ。中学に入って、2個上のやっぱりスポーツマンに恋した。高校に入って中学の時の時お世話になった先生に恋をしてしまった。(後に先生に彼女がいることを知ったけど。)高校に入ってまた先輩に恋してバレンタインに告白した。結局振られた。5年から7年前ずっと先輩を思い続けて泣いた。19で出会い系というものにハマりそこで出会った彼と付き合ったり。20歳になる前グループLINEの1人と付き合ったけど長続きせず(大阪と千葉)だったから別れて20歳で6歳年上の彼と意気投合してすぐにあいにいって、付き合った。 20の終わり〜21で彼とすれ違い、別れて 復縁→結局お別れした。 22で歳のことを考えていたら彼氏ができなくなると思い、ダメ男と2、3回付き合ったり。 23歳で16歳、17歳上の方とお付き合いしたり。 そして23歳最後の5月15日に今の彼氏さんに 告白をされて付き合った。とても幸せで優しくて思いやりに溢れた彼はまるで私を照らす太陽。 今の彼氏さんはうつ病と左耳が難聴で聴こえない。だから私が彼の左耳の代わりになる。私は生まれて直ぐに心臓に穴が空いていてもしも塞がらない場合手術するしかなくて。でも祖父は家を売り払っても孫の命を大事にしたい!!まーの命がダメならば俺の命なんて惜しくねぇだ!!と病院で言ったらしい。祖父はとても優しくて、いつも色んなことを教えてくれた。楽しいことも辛いことも今経験してる。でも、私は今大きな夢を抱えている。それは6月に試験をうけること。実は、 心理カウンセラーになろうと思っている。私は 心理カウンセラーになってその人の悩みや辛いことなどを聞いてあげたいから。自分は大丈夫っていう人ほど心が弱っている。私は幼少期からあまり周りにいい目では見られていない。よくおじいちゃんやおばあちゃんにあなたは、苦労しているわねってたまに言われるけど確かにそうなんだよね、自分を傷つけることも他人をたまにサラッと傷つける時がある。悪気とかないんだけどね、 たまにある。でも私は他界した祖母たちに夢を叶えてあの世に行った時話したい。こんなことをしたよ、。とか夢を叶えてここに来たよ。とかね。 周りにどう思われてるかわかんないけどさ 私はたまに母親の病院に行くとチロチロ腕を見られる。それは、理由がある。実を言うと私は リストカットマニア。そのせいで身体の至る所にリスカの跡がある。そして先週とある人に あの女の人親にDVうけてるのかな?なにー?それとも彼氏さんから暴力でも受けてるの笑笑なんて言われた。たまに心無い言葉も言われたり心無い声も聞こえる。そのせいで最近左耳があまり 聞こえない。というかなんか両耳あまりよくない。だけど誰かのために生きたい。必要とされたい。たとえこの子はいらない子と言われても 私は自分のためじゃなく人のために生きたい それを思ったらなんかやる気が湧いてさ でも最近すごく不安になってきている。 耳があまりよくないこと、左手の指が痺れを感じること。まさか先生に言えないからちょっとネットで検索したり。まぁどうでもいいけど 今日はここまでにします。今日は泣きすぎて疲れちゃった🤦‍♀️

Error+逃避行

アカウント消して、連絡先消して、逃げて、無かった事にして笑っているけど。現実は変わらないよ。 あなたが最後に辿り着いたのは、わたしみたいだけれど、わたしの終着点はあなたじゃなかったよ。 データは消せるのに、人の心も思い出も消せない。 あなたのくれた愛情も発言も。憎しみも。 消せない傷になったよ。 きっとわたしが不良品だった。 なんでも消せてしまうあなたが成功作品なのかもしれない。 今までありがとう。さよなら。弱かったね、お互い。未熟だったね。青かったね。強くなれるといいね。

書いてないから

「あ、こら。人を包丁で刺しちゃあ駄目でしょう?」   「え? だって、人を包丁で刺しちゃあ駄目って書いてないから」   「法律ってところに、ちゃんと書いてあるの! メッ!」   「え? だって、法律を読まなくちゃ駄目って書いてないから」   「……それもそうね」    血を流して倒れるぼくの前で繰り広げられる、狂気の会話。  ぼくは最後の力を振り絞って、睨みつける。    親の方が、ぼくの視線に気づいたようだ。   「あら、ごめんなさい。でも、子供のしつけより通報を優先しなきゃいけない、なんて書いてないから」

初めて同人誌を手に取って頂けて

 十時から出店者の入場がはじまり、その一時間後からイベントが開始される。言うまでもないだろうが、午前の十時である。会場はOという場所にある。そこへ行くには、長いこと新幹線に乗らなければならない。遅れないためには、前乗りをした方がいい。それなのにわたしは、イベント当日に下宿先にいた。  始発の地下鉄に乗れば、なんらかのトラブルで計算がおかしくならないかぎり、出店者が入場する時間までにはOへ着くはずだ。午前三時に目覚ましをかけた。  しかし一睡もできなかった。新幹線の座席で眠っていればいいだろう。そう割り切って読書をしようとしたのだが、値段を記したポップを作っていないことに気付いた。徹夜をしたことが僥倖だったといえばおかしな話だが、ひとつ大きなミスを潰すことができたのは確かだ。  初めてのサークル参加ということもあり、勝手がよく分からない。事前に送られてきた注意書きには目を通したはずだが、ポップだけは忘れていた。案の定、この項目だけチェックをいれていなかった。もし九時半にOに着いたときに、このミスを知ったとしたら、どれくらい狼狽したことだろう。  机に敷布をかけて、設営の準備をはじめた。周りを見回すと、豪華なブースを作っている。お洒落な装飾をしているし、無配のペーパーまで準備してある。わたしはといえば、お品書きを立てかけて、トレイを置いて、同人誌を積んだだけだ。この時点で、居心地の悪さを感じてしまった。  昨日までは、バイトをしていた時間だ。大学の総務課が募集をかけた短期のバイトで、定期券の販売の手伝いなのだが、想像以上にハードだった。残暑厳しい季節に、蒸し暑い会場で列整理をしたり、書類を確認し判を捺したり……しかもそれを何千人という学生に対して行なうのである。  海外からの留学生も多いにもかかわらず、英語で応対ができるのはわたししかおらず(しかもわたしにしたって、ペラペラなわけではない)、自分だけよりいっそう働かされたと言っても過言ではない。それなのに、薄給だった。毎日のようにシフトを入れなければ、まとまったお金にはならない。  学外でバイトをするには時間が少ない大学院生にとって、キャンパスのなかで行なわれる短期のバイトは、目が眩むほどの「撒き餌」だった。しかし実際にやってみると、家に帰ればすぐに眠ってしまうほどの疲労をともなう業務内容で、結局、研究に使うことのできる時間は減ってしまった。  なにより、マニュアル通りに書類を確認し判を捺す機械的な業務は、苦痛でもあった。なかには、金額が不足していることを指摘しても、これが正規な価格だと言い張ったり、ほとんどといっていいほど、記入事項を空欄にしていたりする学生もいる。しかしそのイレギュラーこそが、機械的な作業から脱する息抜きにもなっていた。  というわけで、金銭面はもちろん、時間的にも前乗りをすることはできず、それに加えて、体力的なキツさを抱えたまま徹夜をしたという、三重苦ともいえる状態で挑んだ、初の同人誌即売会だったのだが、わたしが飛びこんだのは、なにも予測のつかない、次になにが起こるかがまったく分からない、期待と不安が混ぜ合わさった空間だった。  わたしの隣のブースの人、目の前を通り過ぎる人、入口からあちこちへ散らばっていく人々……いままでの人生でお目にかかったこともなければ、もしかしたら一生会うことができなかったかもしれない、そんな人たちと同じ空間にいる。なにより、「本が好き」という同じ気持ちを共有している。  たくさんの個性と、それをまとめあげる「好き」という気持ち。多様と画一の共存……大学ではなかなか味わえない場所に身を置いている気がしていた。  知名度のないわたしの同人誌は、なかなか手に取っていただけなかった。それは覚悟をしていたことだった。一冊も売れない。それは有り得ることだ。ここに来たのは、いままでしてこなかったことに、挑戦するためだ。同人活動をするきっかけを与えてくださった、ある方と一緒にお仕事をするための第一歩としてだ。  しかし、そうした予測は見事に裏切られた。はじめて売れたのは、一冊だけではない。持ち込んだ三種類の同人誌すべてを、一気に手に取っていただけたのだ。その後も、在庫はどんどん減っていった。  夕方五時。閉会のアナウンスとともに鳴り響く大拍手のなかの、一粒くらいの音を分け与えてもらうこともできた。

夜に咲く雨 ‐私目線‐

姉目線 今日は妹の入学式の日だった 朝早くから起きてヘアアレンジをしてあげた 妹「お姉ちゃんどうかな~可愛い…?」姉「すっごく可愛いよ!いつも可愛いけどね」妹「ふふっ…(照)行ってくるねお姉ちゃん」姉「行ってらしゃい!頑張ってね~!」私「うん!」姉(大丈夫かなぁ…) ドアの開閉音がした妹はすずめ高校の方向へと走っていった高校生になってちゃんと学校にいけるのかな…と思うとすごく心配だったけど妹を信じてすずめ高校へ私も行った。 妹目線 今日は入学式の日 すごくワクワクして高校に向かった すずめ高校に桜が綺麗に咲いていた 外から外から見ても 妹(お姉ちゃんまだかなぁ…) 妹(あれ?あの子こっち来てる?) ?「君…誰?」妹「名前?私の名前は一ノ瀬 咲 1年生だよ!よろしく君は?」 ?「俺 1年の雨宮 玲 よろしく…」 咲(ちょっとタイプカモ…?)その子は名前を言ったら走ってどっか行ってしまったクラス表を見に行った 咲(えっと~私のクラスは1年B組ね!あ あのことも一緒だ♪) 入学式が始まるもうクラスに行かないと みんな並んでる!急げ! ‐そしてしばらくして‐ 入学式が終わった 咲「れーいくん♥めっちゃ立ったね~」 玲「あ…うん」 玲くんは相変わらず冷たい反応だ… 先生「席ついてー!教科書配りますっ」 皆「は~い」先生「かくかくしかじか何とかで~~~○○○○!じゃあない人いないね 後でないとか言わないでね」 皆「は~い…」     ‐まあしばらくして‐ キーンコーンカーンコーン 初めての学校が終わった… 今からお姉ちゃんに会いに行こうと思った 私は2年D組へと走った 咲「お姉ちゃ~ん?」 誰か「夜~妹ちゃん来てるよ?」 夜「待ってて~」咲「待ってるぅ~」 お姉ちゃんが走ってきた 外は雨が降っていた お姉ちゃんと私は外へ走っていった でも…その時誰かから押された気がした 全身が跳ね飛ばされた ひき逃げだった 咲「なんでいつもこうなるんだろ」夜「咲!死なないで」 皆の声が聞こえる中で意識は薄れていった    ‐‐‐私目線お終い‐‐‐

漱石も月を見ていた

『月を見る女は不幸になる』 大っ嫌いな男にそう言われた事がある 大っ嫌いな男に言われたそんな事は 全く信じてはいないから 私は月を見る 『月が綺麗ですね』 大好きな男は私にこう言う 大好きな男はこの言葉が素敵だと 柔らかくて優しい目で 私と月を見る どこにいても 離れ離れでも 地球に、 同じ時間軸にさえいれたら  君と 同じ月を見上げることができる 私は 月と君が好き 私は 月と君を見る

未来。人間のアーカイブ化。

授業中にその少女は、囚われた自身を憂うようにして窓の外を覗いていた。 小学校の近くでは工事が進められている。工事現場の周りはシートで囲まれていたが、小学校四階からは中の様子を見ることができた。そこには画一的なデザインの高層マンションができるそうだ。  「すごいねー◯◯さんは天才だねー」 先生の声が空々しく響く。褒めて伸ばすとは何なのか。みんな一律に褒めたら伸びる物も伸びないじゃないか。少女は頭の中で愚痴をこぼした。  「では、教科書の百九十四ページを開いてください。」 少女は尚も窓の外を見ている。  「ここ、テストに出るからね。線引いておいてね。『ブローブ・セプトリオ』。この人が何をしたか分かる人、いるかな?」 教室がざわつき始めた。クラスで一番賢いと言われている男子が手を挙げる。  「それは、人間のアーカイブ化に成功した人です!」  「すごいですね、正解です。」 先生が待っていましたとばかりに饒舌を奮う。  「この『ブローブ・セプトリオ』という人は、◯◯君も言ってくれたように、人間をアーカイブ化に成功した人なんです。具体的に言えば、コピーした人間を成長を止めた状態に維持できるってこと。」 子どもたちは何を言っているのかさっぱり分からない様子だ。  「例えば、二十歳のときに体を保存しておいたら、保存した時点での知識だけが蓄積された体が出来上がるの。ただ、反乱とかの危険性も考えて一年で身につけた記憶が消えるようになっているの。」 子どもたちは苦虫を噛み潰したような表情を浮かべている。少女はやはり上の空だ。  「そうねえ‥あなた達の家には、お兄ちゃんやお姉ちゃんがいるでしょう?それはあなた達のお父さんやお母さんのアーカイブなの。」 子どもたちは合点がいったように見える。  「この技術によって、労働者人口は今まで以上になって、国がどんどん発展していったの。それで作られた法律が‥」  「「「国民皆複制度!」」」  「そうです、よくできましたね。」  「ほら、あそこを見て」 先生は少女が向いている窓を指差す。少女は一瞬焦るが、なんとか平静を装おうとする。そんな少女を一切意に介さずに先生は問う。  「あそこにいる人たちが誰だか分かりますか?」 間を開けずに先生は続けた。  「そうです。大人たちのアーカイブです。でも、あの人たちは差別されずに伸び伸びと生き続けられています。皆さんもそういう人を見かけても差別してはいけませんよ。」 生徒たちは頷きながら、この話がよく分かったという態度を見せる。そして一人の生徒が聞いた。  「なんでこんな制度ができたんですか?」 先生は笑顔を崩さずに答える。  「昔はみんなみたいに根が明るい子は少なかったの。だから自分となら遠慮なくコミニュケーションが取れるだろう、って考えた人がいたの。その結果は今の世の中を見れば分かるでしょう?」 先生は笑っている。生徒も笑っている。この時代にはもはや陰キャという概念は存在しないのだ。  「さて、明日は卒業式ね。長いようで短かったし、私は一年しかみんなと会えなかったけど、とっても楽しかったよ。」 他の生徒がみんな帰っても帰らず泣いている少女に先生は声をかける。  「なんで泣いているの?」 少女は何も言わずに俯く。  「そっか‥」 卒業式は少女を除いた全員が出席した。四月一日に、同じ生徒が六年生となり、着任式が執り行われた。新しく来た先生は皆やる気に満ちていた。それは先生だけでなく生徒も同じであった。

妻心

「出かけるぞー」   「ちょっと待ってー。後十分」    妻はいつも、化粧に時間がかかる。  何をしているのか聞いたら、色々返って来た。    化粧水と乳液で保湿。  美容液で肌のキメを向上。  日焼け止めで美白維持。  他にも、パックをしたり、ストレッチをしたり、いろいろやっている。   「別に、そんなにしなくてもよくない?」   「男のあんたにはわかんないでしょうね。女は色々大変なの!」    いつまでも、綺麗でいたいという女の感情はわからない。  それでも、妻は妻だ。  俺は夫として、妻の喜ぶことをしてやりたい。       「誕生日おめでとう。はいこれ」   「誕生日を喜べる年でもなくなっちゃったけどね。でも嬉しい! 開けていい?」   「もちろん」    今年の誕生日プレゼントは、いつもと一味違う。  センスのないアクセサリーを選んだり。好きでも嫌いでもない味のお菓子を選んだりもしていない。  きっと妻が、一番欲しい物だ。   「……なにこれ?」   「若返り薬だよ。ほら、最近よくCМで流れてるでしょ?」    一本一千万円。  しかし、十歳は若返ることができるという最新の薬だ。  保湿も、肌のキメも、美白も、これなら一本で解決する。  一千万円と考えれば高いだろうが、毎月買っている化粧セット十年分が浮くと考えれば、そこまで高い買い物ではない。    俺は喜ぶ妻の顔を求めて、妻の方を見る。   「……最低! どうせあんたも、若い女の方がいいと思ってんでしょ!」    俺は妻から褒められるどころか、顔面に若返り薬を投げつけられた。   「人生で一番最低の誕生日プレゼントありがとう! 忘れられない一日になったわ!」    妻は、ドスドスと足音を立てて部屋から出ていった。  使いかけの化粧品を、その場に放っておいたまま。