「ようこそ地獄へ。お前たちには、これより地獄の苦しみを味わってもらう。死ぬほど苦しいが、死にはせん。なにせ、もう死んでるからな☆」 渾身の一発ギャグに、亡者たちは恐怖に表情を染めたままだ。 「ぎゃーっはっはっは!」 一人を除いて。 「そりゃそうだ! 死んでるからな! ぎゃーっはっは……うえっほん! うえっほん! 笑いすぎて腹が……痛……ぎゃはははははっはははは」 そいつは笑い転げて、ひきつけを起こして、そのまま意識を失った。 部下がそいつに近づいて、脈を測る。 「ボス。こいつ、さっきので懲罰分の痛みを完了してます」 「まじかよ」 地獄にいる人間は、それぞれに懲罰の内容が決まっている。 具体的には、何年分の痛みをその身に受けるかが決まっている。 そして、痛みを受け切ったその時、地獄から解放され、来世への転生が許される。 「まさか、挨拶がてらのギャグで解放されてしまうとは。これでは地獄にならんじゃないか。連れていけ」 「はいっ」 まあいい。 亡者はまだ何百といる。 「ゴホン。気を取り直して、お前たちには地獄の苦しみを味わってもらう。最初は、灼熱地獄と冷凍地獄の往復だ。地獄のような暑さと地獄のような寒さで苦しむがいい」 そして、地獄は始まった。 熱い熱いと嘆く亡者、寒い寒いと嘆く亡者。 地球では味わえない世界に、亡者たちが嘆き苦しむ。 一人を除いて。 「キタキタキタキタ。整イマシタワー!」 そいつは灼熱地獄から冷凍地獄に入った瞬間、絶頂にでも至ったのか恍惚の表情を浮かべていた。 そして、嬉々として自分から灼熱地獄に戻り、再び冷凍地獄へ入ることを繰り返した。 三往復目、絶頂したまま意識を失った。 「なんだ、このキモいの」 「生前は、サウナーと呼ばれていたそうです」 「サウナー?」 「サウナ室という熱い場所と、水風呂を往復する化け物です」 「? 生きていながら、わざわざ地獄と同じ経験をしていたのか?」 最近の人間は、意味の分からない奴らが増えた。 何を考えているか、まったくわからない。 「次は、辛いもの地獄だ。味覚を失うほどの辛さで苦しむがいい」 「あーーー! 辛いの最高! お替り!」 「次は、鞭地獄だ。無数の鞭に打たれ、苦しむがいい」 「ブヒーーー! ありがとうございまーす!」 すべての亡者が意識を失った。 俺は仕事を終えたので、その足で閻魔様の部屋へと向かった。 「何用だ?」 「退職します」 「は?」 「最近の人間、恐いんすよ! 地獄のような苦しみ与えて、喜んでるんすよ! こっちが気が狂いそうです!」 「えぇ……」 翌年から、地獄のシステムが全面的に見直されることとなった。 従来のような全員一律の地獄ではなく、全員平等に苦しめられるような、オーダーメイドの地獄へと。 「はい注目。ここにあるのは、お前が生前に集めた推し活グッズ。今からお前の手で、全部破壊してもらいます」 「や、やめろー! あんまりだー!」 地獄に、再び活気が戻ってきた。
「安東先生、うんこがしたいです」 口にできたらどんなに素晴らしいことか。 俺の便意は超光速で進むのに対し、さっきから時計の針がイッコーに進んでないような気がする。どんだけ~! 芥川龍之介の羅生門とかホントにどうでもいい。 このままでは明日から俺のあだ名がうんこ之介になってしまうではないか。 ああ、時計は何度見ても進まない。 キンコンカンコーン。 あれ、終わった。 そうか、時計は電池が切れていたのだ。 もう手遅れだけど。
閉鎖された屋上までの階段の踊り場が、自分の定位置だ。 なんとなく教室が息苦しくて、昼休みのひとときを過ごすのに、うってつけの場所を見つけたと、当時の俺は喜んでいた。 「今日もさ、隣の山田がさー」 「それはおまえが悪いんだろ、どうせ」 「違うって。ふつうに、黒板見えませーん、って言って」 「その言い方、めちゃくちゃムカつく」 「うわ」 「うわ、はこっちのセリフだよ」 二人の笑い声が、こちらにも届く。 同級生よりも悪く響かないのは、彼らが先輩だからだろうか。 俺は不本意ながら、彼らの会話を盗み聞きしている。ちょうど自分のいる場所は死角だ。 彼らから俺の座る場所は見えていないし、邪魔をするのも野暮と黙っているからこうなっている。 どうやらクラスが別れている友人同士。聞けば聞くほど、仲の良さが伺えるのに、距離感は一定のままで、最近は進路の話が見え隠れしている。 「いい加減、ちゃんとしろよ」 「ちゃんとしてるって」 「どうだか。それで南高、大丈夫なのかよ」 「うるせーって」 予鈴のチャイムが鳴る。二人は足早に立ち去って、それぞれの教室に別れていく。 それを確認してから、俺は自分の教室に戻る。 「いつか」 口に出してしまった言葉。そう思える相手はできるのだろうか。俺の手の中には、彼らへの憧れだけが残されていた。
人間は誰でも自分の身長、体重、横幅位熟知 してる者その時彼女はこう説いた台風は自分 自身の大きさ理解してるかな俺は台風為った 事無いし元々台風に意識や気持ち有ると思え 無いから近頃彼女とはこんな意味不な話題を 語る事が増えた以前の彼女はブランドの服や 女友達の悪口と結婚話ばかりで正直うんざり 気味だったから有る意味ホッとしてる自分が 居るのも現実しかし今の彼女別の意味ヤバい 誰かに唆され信仰宗教的な物ハマって仕舞い 幻聴が自然に聞こえるのだろう俺は隣に座り 2リットルのペットボトルを抱え美味しいと ゴクゴク飲む彼女を横目にGoogleで1日に 必要な水分量を調べる大体1L~2L位らしい しかし食事の水分含むと少々摂取し過ぎだし そもそもペットボトル彼女の自然の道は遠い
「うめえ! うめえ!」 「うめえ! うめえ!」 店はいつでも大繁盛。 自家製麺に、自家製スープ。 ラーメン一筋でやってきた。 「うめえ! うめえ!」 「うめえ! うめえ!」 最初は客も来なかった。 だが、近所のお客さんが常連になってくれた。 常連の紹介から、口コミで広がる。 今では、そこそこ有名になった。 「うめえ! うめえ!」 「うめえ! うめえ!」 とは言え、悩みもある。 人手が足りない。 正社員はすぐに独立してしまう。 バイトはすぐ辞めてしまう。 「うめえ! うめえ!」 「うめえ! うめえ!」 麺もスープも調子がいい。 なのに、店を休まなきゃならない時がある。 人手が足りない。 店が回せない。 「うめえ! うめえ!」 「うめえ! うめえ!」 バイト募集の貼り紙を貼った。 時給は平均より高くした。 賄いにうちのラーメンも出る。 条件は悪くないと思っている。 でも、応募が来ない。 「うめえ! うめえ!」 「うめえ! うめえ!」 このままじゃあ店が潰れちまう。 何度か若いお客さんに直接言ったことがある。 よかったらうちでバイトしないか、と。 だが、お客さんは遠慮しとくと断った。 飲食店には、ブラックなイメージがあるそうだ。 「うめえ! うめえ!」 「うめえ! うめえ!」 悲しいな。 これだけ美味いラーメンを作れるようになって。 これだけお客さんが喜んでくれるようになって。 働きたいと思わせられないなんて。 「うめえ! うめえ!」 「うめえ! うめえ!」 閉店を決めた。 当日に告知した。 店の周りに人混み作って、近所に迷惑かけたくなかったから。 「悲しいよ」 「また食べたいよ」 最後の言葉も温かい。 でもな、言葉だけじゃあ店は続けられねえんだ。 俺の味を望む人たちが、週に一回でも手伝ってくれたら続けられてた。 そう思う俺は、求めすぎだろうか。 シャッターを下ろす。 俺の歴史が一つ、幕を閉じた。
少子化は大問題だ。 未来を担う人材の減少は、社会全体に大きな影響を与える。 「子育てに優しい社会を! 出産への支援を! 育児への支援を!」 俺は叫んだ。 叫び続けた。 「高齢者の優遇でなく、子育て世代の優遇を!」 例え、何を敵に回してでも。 当然、高齢者から「わしらを殺す気か」「年寄りは邪魔ものだというのか」と猛抗議が来たので、全力で戦った。 本質は、そこではない。 若者も高齢者も、今まで受けていた恩恵を少しだけ手放して、未来ある子供たちに善行をしようという話だ。 それはきっと、社会全体をよくするから。 「皆で幸せになるんです! 幸せとは、自分が損してでも誰かを助けたいと思えることなのです!」 本葬に次ぐ奔走。 すべては、明るい未来を信じて。 「お疲れ様」 仕事を終えた私は、妻からトマトジュースを渡される。 「……今日もトマトジュース?」 「仕方ないじゃない。若い人間の血、最近はものすごく値上がりしちゃってるんだから。とても買えないわ」 「ちくしょう、これも少子化の影響か!」 私はこれからも走り続ける。 若者を増やし、ヴァンパイアの大好物である若い人間の血が大量に供給され、安価に手に入る社会を目指して。 人間もヴァンパイアも、皆で幸せになるんだ。
私は自分がいつまで生きると予定して過ごしているのだろう 今書いているこのボールペンのインクを使い切る前に 自分の時間が尽きるかもしれない 来週、尽きるとしても自分は変われないだろう 今までそうやって生きてきたんだ 制限時間を設けられたところで、結局人は変われない このボールペンのインクが尽きる時 少しでも好きな自分になれますように
「犯人はあなたです。びしっ」 「違う、私は何もやっていない」 「あなた、今朝うんこをしましたね、そしてトイレを詰まらせた」 「それが何っ、うんこなんて誰でもするし、つまったのは旅館のせいでしょ」 「そうです、当然多くの人がうんこをしたでしょうし、私もしました」 「したのかよ」 「しかし、他の人がうんこをした場所はこの新館ではなく、旧館だったのです、じゃーん」 「どういうこと?」 「今朝の五時から六時ちょうど、この新館で点検のための断水が行われていたのです。そして前日の夜九時に全館一斉に注意を促す放送がありました、その時間にうんこをしないでくださいと.。それは全館放送で、部屋にいたら絶対に聞こえるはずなんです」 「説明長いな」 「あなたは昨日の夜九時、つまり犯行時刻にこの旅館にいなかったのです、ずびゃーん」 「なんだってーええ」 「よし、逮捕しろ」 「そんな、完璧なアリバイがああ、うんこのせいでええええ」
人と話すのが怖い。 実際には何を恐れることもないのだが、「知らない人」、もっと厳密に言うと「これから関わることになる今はまだ知らない人」と話すことが怖い。 頭の中では「知らない人もそのうち既知の同僚になる」と理解できているが、心は彼らを恐れている。未知の世界は探究心や好奇心よりも恐れの方が勝る。 高いところから川に飛び込むには、勇気よりも愚鈍さが肝要だ。飛び込んだ先に大岩があって頭を打つかもしれない、たまたまスッポンがいて耳に噛み付かれるかもしれない、誤って背面から飛び込んでしまって水面に首を強打するかもしれない、なんてことをいちいち考えていたら飛び込むことなどできはしない。 飛び込むことで勇気を示し、周囲の人々からの侮蔑を僅かばかり上回る尊敬を得ることにのみ注目するべきなのである。道を拓くのは進んで愚鈍になった者だけだ。 保身と小賢しさを持つものはかえって軽蔑されるし、自らの居どころが一向に進まない。どこにも行くことができない。 愚鈍になるとは本当の意味で愚かになることではない。暗澹たる航路を進むために灯台の光を探すことであり、暗がりからいつまでも抜け出せずに幽霊船になることではない。 愚鈍さとは光を探す意志である。人と話すことはお前の生命を前に進める行為である。
今年こそYouTube動画卒業出来ると良いなぁ 規制、制限、嘘動画も有るらしいが真祖とは テレビに変わりYouTubeへではYouTubeの 変わりは有るのでしょうか…収益が有り規制 制限の無い神的コンテンツ出来たら良いなぁ 2026年何が変わる年に為るか誰も知らない
「なんで浮気なんかしたの?」 そう問いながら、涙と共に僕を刺す君を見て美しいと思ってしまったのは、僕がおかしいからなのか、君がただただ整った顔をしているからなのかは、人と接触することを禁じられ、外に出ることすら叶わない僕の壊れてしまった脳では考えることすらままならない。もちろんオセロ症候群を患う君にもわからないだろう。
こどく。コドク。孤独。 幼い頃に感じていた憧憬の念が、この文字から立ち上がることはもうない。 今ではもう断ち切ることはできない自分の影と同一化している。 そして私が感じる孤独を言い表す言葉さえ私は持ち合わせていない。それは自分のうちに滞留する粘性のある液体としか言いようがない。 言葉を持ち得ない状態が一層これを強化する。 現実に傷を負っているわけではないのに、胸の中心部が擦り傷のように痛む。それが面白く感じる。一体全体、心という臓器は物理的に存在しているわけではないのに、ときに重くときに軽く、重油の匂いがしたり砂糖菓子の匂いがするから手に負えない。 ときどき音も聞こえる。 今は、廃トンネルの中で錆びついた自転車のブレーキみたいな音がする。 孤独が私に擦り寄ってくる。何とも不思議な話だ。誰かと一緒にいるのに世界に取り残されたような感覚になる。 紛らわすために誰かに会おうとするたびに、この感覚は強まっていく。水を欲して海水を飲んで仕舞えばさらに水を求めてしまうのと同じだ。 私はどうすればいいのだろう。 みなと同じように生きてきたつもりだ。みな、先に毒のある鋭い針を持つ物を抱えて生きているのか。私だけがこれに耐えられないのか。 助けるものはいない。蜘蛛の糸すら風に吹かれて飛んていく。 空を見上げれば極楽の蓮池は見えるだろうか。お釈迦様のお慈悲を拝顔したい。 おそらく私と同じ境遇にある者はいるだろう。だがその境遇ゆえに私たちはどこの地点でも交わらずに、置き去りにされた世界の片隅で、六本の脚を交差した甲虫のようにひっくり返っている。
今日は昨日の豆乳鍋の残りを食べる豆腐を忘れ 苦笑いけど豆乳も豆腐と同胞だし苦汁が無い位 本来の目的湯葉ですアッ思い出した冷蔵庫には 湯葉刺しが有るんだ御飯も有るし豆乳鍋と湯葉 刺しの豆腐モーニングと洒落込もうかなしかし 飲む物は水、珈琲、ココア、今一アンバランス だけど今日は何時よりも紫、ピンク、コバルトブルー、 黄金の太陽が眩しいからまぁ~良っか
インターネットのサイトに、依頼掲示板というものが存在する。それは依頼人の抱える問題を、受注した人が解決してあげると、依頼人から現金振り込みまたは電子マネーで報酬が得られるという仕組みだった。 一種の何でも屋みたいなものだ。 今日も、大学生のまもるはノートパソコンを立ち上げて依頼掲示板のサイトを見る。その中に、報酬金30万円の高額な依頼があった。 「私の同級生を探してください」親友にもう一度会いたいです。と書いてあった。 まもるは、迷わず依頼を受注した。 3日後、駅前の喫茶店で依頼人のスギヤマさんと待ち合わせした。初めまして、お世話になります。依頼を受けてくださってありがとうございます。こちらこそ、よろしくお願いします。スギヤマさんは38歳の会社員の方だった。そして、当時中学生だった、同級生のフナイさんの写真を見せてもらった。20年以上も前の写真にしては、状態が綺麗だった。大切に保管されてきたのだろう。スギヤマさんの許可を得て、まもるのスマホでフナイさんの写真をカメラで撮り、フォルダに保存した。 なにか分かったことがあれば連絡ください。 ふたりは喫茶店を後にした。 まもるには戦略があった。SNSだ!SNSソーシャルネットワーキングサービスで、名前や~年~校卒業、ハッシュタグのキーワード検索で探したい人を見つける方法がある。 さっそく検索をかけてみる。フナイイチロウ。ヒットした!14人だが。その中で全員の投稿している写真から、フォルダに画面を切り替えて見比べてみる。 そして、この人だ!フナイさんに違いない!だが、フナイさんはフリーランスのカメラマンを職業としていて今はオーストラリアにいるそうだ。日本にはいない。 まもるは、スマホでスギヤマさんと連絡をとりフナイさんの現在を伝えると、そうでしたか。今はオーストラリアにいるんですね。依頼の内容のとうり、同級生を見つけてくれたことに変わりはないので報酬はきっちりお支払いします。とメールが来た。 まもるは大学を卒業したら、将来人を幸せにできる仕事がしたい。まだまだ自分を必要としてくれる人がいるはずだ。自分には使命があると、人の道を学んだのであった。
ジェネリック医薬品。 新薬の特許が切れた後に、全く同じ有効成分で開発される医薬品。 なにより、安価なことが魅力である。 インターフォンが鳴る。 「宅配便でーす」 息子と同じ有効成分で造られた、息子の弟が届いた。 同じ成分だが年齢は違うので、やはり弟だ。 「はじめまして、父さん母さん」 三年前の息子と、まったく同じ顔。 まったく同じ声。 「は、はじめまして」 息子は、少しだけ複雑そうだ。 「はじめまして! これからよろしく、兄さん!」 でも、間違っていない。 頭のいい息子と同じなら、きっと息子と同じ人生を歩める。 そうすれば、息子に万が一があっても、私たちは生きていける。 もう、兄弟が減るのはたくさんだ。
好きな人がいる。 同じクラスの女の子だ。 彼女はうるさい人が嫌いだ。だから僕はできるだけ静かに過ごす。 彼女は沈黙が嫌いだ。だから僕はたくさん話題をふる。 すべては彼女に好かれるために。 嫌われないために。 彼女に好かれるために偽る性格、嫌われないために過ごす日常。 その日々の中で僕は僕を見失っていった。 本当の僕がわからなくなった。 僕が彼女を好きになって半年たった頃、彼女は引っ越した。遠い県に引っ越した。 親の転勤のせいらしい。 僕は想いを伝えられなかった。本当に意気地なしだ。悔しかった。 もう彼女に好かれるようにしなくていい。 静かに過ごす必要もたくさん話題をふる必要もない。 勝手に自分で縛られていた恋という呪いから解放された。自由になった。 周りの友人たちから言われた。 「お前、元に戻ったな」 「本物のお前が帰ってきて楽しいよ」 どうやら本物の僕に戻ったらしい。
コンビニの喫煙所でナイジェリア人の人と話す。 あなたはクリスチャンか?と問われる。 僕は人に結構クリスチャンと間違われることが多い。何故だろう? 彼は仕事で日本を訪れているらしい。 ナイジェリアはイギリスの植民地だったこともあってクリスチャンが多いらしい。 ロンドンにも行ったことがあるらしく、金が無くて東京に閉じ込められている僕よりハイソサエティーだ。 何かいろんなところで差別されることを嫌がってるそぶりを見せていた。 遠い異国の地に来て働いて僕の暮らす税金を納めてくれるのに一部の心無い人たちのせいでいやな思いをさせているのは心が痛くなる。 僕が精神疾患で生活保護を受けていると言ったら「ごめんね。」と謝られた。 別に謝る必要はないのに。 よきサマリア人。 帰り際握手をしたら手が冷たかった。 心の綺麗な人は手が冷たいと聞いたことがある。 「もし今度会えたら日本に住んで、日本のお父さんになってね。」って言うのを忘れた。 世界中から将来の日本のお父さんお母さんが集まりますように。
新年。私にとっては日常と何も変わらない。 31日の深夜に外に出て、カウントダウンして、「ゼロ」と同時にジャンプをする。 「2025年も終わりか、もう私たちおばさんじゃん。来年27だよ。みんな若いなぁ」 そんな声が私の周り、いや寝ている人以外みんな思っているんだ。 私だけ、こんなにつまんない考え方しているのは。 そう思われても仕方がない。私ひとりで、神社で年越しているのだから。 二礼二拍手一礼。基本中の基本。 いつからできるようになったのか覚えていない。 日頃の感謝と、社会人やめて大学進学すること。神様には、報告だけでもしようかな。 前の人たちはできている。友達、恋人、夫婦、家族、いろんな人と来ている中、私はひとりだ。 周りの声が楽しそうで怖かった。 神社でするべきではないと、わかっている。それでもどうしても耐えられなかった。だから両耳にイヤホンをさした。 お賽銭入れて、鐘鳴らす。二拍手一礼。 周りの目が怖くて早く立ち去りたかった。その気持ちが強すぎて、礼義を飛ばした。 日頃の感謝も、大学進学の報告も、何もできなかった。冷たい風に吹かれながら足早に立ち去った。すぐに答えは出た。 神社でイヤホンして、自分だけ浮いていた。 ただそれだけのことだ。
クレームが届いた。 「エレベーターがないのに、駅員が一人しか常駐しない駅はなくしてください。車椅子の方が、自由に電車を使えません」 翌日、その駅は無人駅となった。 「無人駅はやめてください。サポートの必要な方が、自由に電車を使えません」 翌日、その駅は閉鎖した。 「駅を復活させてください。近辺に住んでいる皆が、自由に電車を使えません」 最後のクレームは、町民の手で握りつぶされた。 今までの対応を見る限り、次は路線ごと潰してくることを容易に想定で来たから。 「見ろ、株が大量に売られている。きっと、路線を減らすことを見越してだ。危なかった」 しばらくして、会社が倒産した。 全ての路線を巻き込んで消えてしまった。 今度はクレームなど発生しなかった。 何故なら、クレームを言う先が存在しないのだから。 「遅かった」 町民は、若者から順に町を捨て、ゴーストタウンと呼ばれるようになった。
ブナの林を歩いていると心が安らぐ 辺り一面落ち葉と新緑をまとったブナの木 その向こうに青い空が見える ブナの木にはポツポツと白く明るい部分があって、夏の親父の背中を思い出す ジャージャーとカスケが鳴いている 彼等はブナの実をセッセと隠しては ニンマリしているのだろう 少し離れた所にカスケがいる 柔らかそうな苔の上でブナの実を飲み込んでいる ニンマリとしている 気がしている
「クリスマスだから早く上がろう」 上司がそう言って、定時きっかりにフロアを出て行った。 あっという間にオフィスから人が消えていく。デスクを立つ同僚たちの会話が耳に入る。 「じゃあ、例の店で八時ね」 「独身組は全員集合な」 誰かがこっちを見た気がしたが、目を合わせないようにモニターに視線を戻した。 静まり返ったオフィスで、キーボードを叩く音だけが響く。 待ってる家族もいない。かといって、独身同僚たちが集う飲み会に参加する気もない。 クリスマスイブに傷を舐め合うような集まりに、何の意味があるのだろう。 クリスマスは家族のため、誰かの幸せを祈れる人のイベントだ。それを毎年、思い知らされる。 楽しくなくなったのは、いつからだろう。 子供の頃は好きだった。ケーキを食べて、ご馳走を食べて。 母が作ってくれたローストチキンは少し焦げていたけれど、家族三人で食卓を囲んだ。 そして、翌朝の枕元にはプレゼント。あの頃は、父も笑っていた。 けれど、小学四年生のクリスマスイブから、何かが変わった。 両親の会話が減った。父の帰りが遅くなった。 サンタクロースが枕元にプレゼントを置かなくなったのも、その頃だ。 中学に入る頃には、父は週末しか家に帰らなくなった。 「仕事が忙しい」と言っていたが、子供心にも嘘だとわかった。 母の目が赤く腫れている朝が増えた。それでも二人は離婚しなかった。俺が成人するまで、形だけの家族を続けた。 父は生活費だけは入れてくれたけど、母はフルタイムで働いた。 「将来困らないように」と言って、休みの日も働いていた。 高校の修学旅行も、大学の入学金も、全部母が出してくれた。 そして大学入学前、奨学金の申請のために戸籍謄本を取り寄せた日。 父親の項目に、見知らぬ名前があった。認知された男の子の名前、年齢は7歳。 その瞬間、すべてが繋がった。 父が家に帰らなくなった理由。母が一人で働き続けた理由。俺たち家族が壊れた理由。 あれから父からのメッセージは、すべて既読無視している。 月に一度は来る。「元気か」「仕事はどうだ」。 今さら何を、と思う。 母が俺を愛してくれているのはわかっている。 電話をすれば優しい声で応えてくれるし、帰省すれば好物を作って待っていてくれる。 だからこそ、余計につらかった。父の愛情が、俺の知らない子供に向けられていることが。 ふいに、スマホが母からの着信を表示する。少し迷ったが、電話に出た。 「もしもし」 「あ、出た。今、忙しい?」 「いや、大丈夫」 「そう。今年も年末は一人で過ごすの?」 母の声は、いつもより少し寂しげだった。 「まあ、仕事もあるし」 素っ気ない返事をしてしまう。母は少し黙った。 「……そう。無理しないでね。ちゃんとご飯食べてる?」 「食べてるよ」 「そっか。じゃあ、体に気をつけてね」 電話が切れた。 モニターを見つめたまま、しばらく俺は動けないでいた。 母の声が、頭の中でリピートされる。寂しそうな声。気遣うような声。 ──母も、一人なのだ。 俺は父を拒絶することで、母まで遠ざけていたのかもしれない。 クリスマスを一人で過ごしているのは、俺だけじゃない。母も同じだ。 それなのに俺は、自分の傷だけを抱えて、母の寂しさから目を背けていた。 ──あの、認知された子供は今、どうしているのだろう。 もう高校生になっているだろう。会ったこともない。名前しか知らない。憎むべき存在のはずだった。 けれど、もしかしたらその子も、自分の存在に苦しんでいるのかもしれない。 あるいは、その子の母親。父の愛人だった女性。 両親が離婚するまでの長い間、彼女もまた傷ついていたのではないだろうか。 自分だけが被害者だと思っていた。 けれど、父が作り出した歪みの中で、誰もが苦しんでいたのかもしれない。 俺は目を閉じた。 年末は母と過ごそう。ちゃんと向き合おう。 そして、いつか──今すぐは無理だけれど、いつか──顔も知らない弟のことも、憎しみではなく、同じように傷ついた存在として受け入れられるようになれたらいい。 心の中で、静かに祈った。 母に、穏やかな日々が訪れますように。 あの知らない子供に、温かな居場所がありますように。 そして俺自身も、いつかこの怒りを手放せますように。 来年の今日は、もう少し違う景色が見えているだろうか。 俺はパソコンをシャットダウンして、オフィスを出た。冬の空気が冷たく頬を撫でる。 イルミネーションの光が、少しだけ温かく見えた。
「コーヒー飲める?」 この質問にあなたはどう答える? 「苦いのむり〜、カフェオレなら飲める」 と私は毎回答えている。 本当はブラック大好きだ。 だけど嘘をつく。かわいく見せるために。 私の顔はかわいくなかった。 目も鼻も口もそれらの配置も平均かそれ以下だった。 人の陰口は言わない。私をかわいく見せない言葉は使わない。 すべては性格を良くするため。少しでもかわいく見られるため。 だけど学校ではかわいい人が多かった。 私はかわいくなかった。 私は4人グループに属している。ある1人は美人な子、もう1人はかわいい子、最後の1人は儚い子。 その中で浮いてるかわいくない子、私だ。 トイレに前髪とかしに行く時、4人で撮った写真を見返した時、毎回虚しくなる。 ある日、儚いあの子に言われたことがある。 それは授業前の休み時間のことだった。 急に儚い子が私に向かって言った。 「あなたってこの4人の中で1番かわいくないよね」 周りの共感を集めるような声で言った。 美人のあの子もかわいいあの子も共感していた。 容姿いじり、何がいいのかはわからない。だけど簡単にその場を盛り上げることができる呪文だ。その呪文は関係性が深ければ深いほど盛り上がる。 ここで私が泣いたり、怒ったりしたら空気が崩れてしまう。だから私は周りに合わせて笑う。 そのあとの授業中、少し涙目だったのは内緒にしておこう。 その日の放課後。 私の靴箱に一つ、封筒が入っていた。私はそれがラブレターだとすぐにわかった。ハートのシールが貼られていたから。 丁寧にシールを剥がし、便箋を取り出し、丁寧に開いた。 『放課後、体育館裏に来てください。』 綺麗とは言えない、丁寧な字で書いてあった。 差し出し人は書かれてなかった。 私は急いで体育館裏へ向かった。 そこにいたのは、同じクラスの男の子だった。 私が最近よく話す男の子。少し気になっている人だった。 男の子の頬は綺麗な茜色に染まっていた。 背景の夕焼けと同じ色だった。 「遅れてごめん」 私は言った。 「好きです」 男の子は私の謝罪を無視して言った。 緊張で私の声が耳に届かなかったのかもしれない。 「私も。」 私の声を聞いた瞬間、男の子は本当に嬉しそうな顔をした。頬の茜色がさらに濃くなった。 次の日の私たち4人グループの会話は私の恋バナが中心だった。 かわいい子も美人な子もニコニコで聞いてくれた。質問もしてくれた。 けれど儚い子は不服そうな顔をしていた。少し申し訳なかった。 その日から儚い子の私に対する言葉が酷くなった。ほぼいじめだった。 あまりに酷すぎたので私は儚い子と距離を置いた。 私は1人ぼっちになった。 かわいい子も美人な子も儚い子の方の味方についたから。 お弁当を食べる時も移動教室の時も1人だった。 かわいく見せるために偽ってた性格がすべて無駄になった。 ある日、彼氏とデートに行った日のことだ。 場所は内装がアンティーク調のカフェだった。 メニューを見ている彼氏に、少し気になって聞いてみた。 「どうして私と付き合ってくれたの?」 「好きだからだよ」 「私よりかわいい人たくさんいるよ」 「俺は君の性格が大好きなんだ。」 「あら、そう」 つい照れて冷たい返事になってしまった。 けれど彼は優しく微笑んでくれた。 「俺は決まったよ、君は?」 そう言って彼はメニューを閉じる。 私は頷き、ブラックコーヒーを指さした。 「カフェオレじゃなくていいの?」 彼は優しく訊いてくれる。 普段から私が言ってること覚えてるんだ、と嬉しくなった。 「今日はコーヒーの気分」 私はそう言ってメニューを閉じた。 私は本当の私で生きていくことにした。 本当の私をの性格を知っても彼は私を好きでいてくれるだろうか。少し心配になって彼の方を見た。 彼は優しく笑っていた。
「最近、付き合い悪くね?」 「え?」 「全然、俺らと話さなくなってきたしさあ」 友達から、突然のクレームが入った。 「プロになったからって、お高くとまってんじゃねえよ」 追撃も来た。 友達は、言いたい放題言った挙句、捨て台詞を吐いてどこかへ行った。 酷いやつだ。 別に、お高くとまっていたわけじゃあない。 単純に、仕事が増えてしまったのだ。 増えた分は、遊ぶ時間と睡眠時間を削っているのだ。 友達と話す時間が減るのも、それが理由だ。 でも、友達は私の言い分なんて聞いちゃくれない。 友達の要望はただ一つ、昔と同じように遊ぼうぜ、だ。 でも、それは無理。 昔よりやることが増えてしまったんだから。 もう、昔には戻れない。 「わかるー。マジそれなって感じ」 「こっちは人生の頑張り時なんだから、邪魔すんなって感じよね」 「別にまったく遊ばなくなったわけでもないのに」 だから、私の足は必然的に、同業者のいる場所へ向かう。 共感が溢れ、私に対するやっかみもない。 とても居心地がいい。 友達といるときと同じことを口にしているはずなのに、お高くとまっているなんて言われることもない。 「最近、プロとばっか遊んでんな。さすがプロ様だ、もう素人の俺らは用済みですか?」 うん、用済みだ。 素人だからじゃない。 私の都合を顧みないからだ。 ずっと友達だと約束した昔の私、ごめん。 人生は、同じ速度で走り続ける人としか歩めないんだって、大人になって気づいちゃったんだ。 ごめんね。
「パパー。初詣はー?」 「すまぬ、娘よ。男には、戦わなきゃならない日があるのだ!」 父親は朝から、防寒具を着込んで家を出ていった。 いつも昼間まで眠りこけている父親なので、娘は不思議に思って首を傾げた。 父親が扉を閉める音が聞こえたので、台所にいる母親の元へ向かった。 「ママー。パパがどっか行ったー」 母親は皿を洗う手を止めて、娘の方へ振り返った。 呆れたような表情をしていた。 「はあ。せっかく注意してあげたのに、耳に入ってなかったのね」 「パパ、どこ行ったの?」 「競馬場。お馬さんが競争するのを見る場所よ」 「それって面白いの?」 「一位のお馬さんを当てることができたら、お小遣いをもらえるの」 「お小遣い! 私も行きたい」 「行っても無駄よ」 母親はタオルで手を拭き、娘を連れてリビングへと向かう。 「だって今日、競馬場はお休みの日だもの」 リビングに到着したら、クローゼットを開く。 決して触ってはいけないと娘に言い聞かせている場所に手を入れ、中からポチ袋を取り出した。 そして、娘に手渡した。 「お馬さんのお小遣いはあげられないけど、代わりに、はい。パパとママからのお年玉」 「やったー! ママありがとう!」 「無駄遣いしちゃだめよ?」 娘は遠慮なくポチ袋を開いて、中を確認すると、にんまりと笑みを作った。 その後、母親を見て首を傾げた。 「ママ。パパはお休の日なのに、なんでお馬さんのところ行ったの?」 娘の言葉に、母親は大きなため息をついた。 「『午年の初日は縁起がいい。絶対馬が来る』って興奮しててね。何度もお休みの日だって言ったんだけど、パパ、聞こえてなかったみたい」 「ふーん」 「そうだ、せっかくなら馬にちなんだ言葉を教えてあげる」 「お馬さん? 知りたい知りたい!」 「馬耳東風。今のパパみたいに、人の話を聞かないことよ」 「ばじとーふー!」 その日、休館中の競馬場前で、男の発狂する声が聞こえたとかなんとか。 その日、家の扉を開けた男が、娘から「ばじとーふー!」と言われ、発狂したとかなんとか。
「やべえ。一日間違えた」 神は頭を抱えていた。 人類へ、世界を滅亡させると宣告したまでは良かった。 カウントダウンをはじめ、カウントダウンタイマーが二十四時間五分前を示した今、神は気づいた。 世界滅亡するの、五分後だったと。 神の使い魔が、神の横で大きなため息をつく。 「何してんすか、カミサマ」 「どうしよう、どうしよう」 「世界滅ぼすの一日遅らせればいいんじゃないですかね?」 「無理だ。既に宇宙のすべては、今日地球が滅ぶことを前提に作られている。一日ずらせば、巻き込まれて宇宙の百や千がまきこまれて滅ぶ」 「じゃあ、五分後に滅ぼせばいいじゃないですか」 「可哀そうだろ、人間が! あと一日しかないと言っていたのが、突然あと五分になるんだぞ!」 「はあ。優しいんだか、優しくないんだか」 神は思考する。 最善の方法を。 しかし、いくら考えても、何かを犠牲にするより解決策がなかった。 千の宇宙か、数十億の人間か。 神の頭の中で、天秤が揺れる。 「後三分ですね」 「ひいっ!」 「ま、頑張ってください」 「何をしてる?」 「カップラーメンにお湯入れました。世界が滅ぶと同時に完成します」 「ジーザス!」 神は悩み続けた。 そもそも、世界が滅ぶことは決められたことだった。 神が滅ぼすのではなく、世界の理として始めから決まっていたことだった。 誤算だったのは、人間という生物が、想定以上に長生きしたこと。 宣告は、発展させた文明が突然滅ぶのは人間にとって悲しかろうという、神の恩情。 だから、神は悩み続けた。 このままでは、温情だったものが止めの絶望を指す凶器になってしまうから。 「後一分ですね」 「オウ、マイ、ゴッド!」 「いや、神はあんたでしょ」 「ジーザス!」 後に、使い魔は本を書いた。 地球に住む人類が「あと一日あったはずじゃ!」と神を恨みながら死んでいったのは、神の優柔不断が理由であると。
今年の新年はYouTubeで美しいフランスの 俳優さんChristoFarRunBirdの動画観て 過ごす正月嬉しいな本当大好きな俳優さん 規定有るYouTubeだと動画稀に観れる奇跡 起きないかな新年だぜ今年目標YouTubeを 止めて別の規定、規制の無い稼働しようか ChristoFarRunBird別の動画で会いました なぁ~て新年の願い
「安西先生。小説が、書きたいんです」 「書けばいいじゃん」 至極当たり前のアドバイスをしたはずなのに、目の前の人間は渋い顔をした。 「それは、そうなんですけど」 「うん」 「書けないんです」 「なんで? 腕にマヒがあるとか、激務で起きている間ずっと仕事してるとか?」 「そうじゃないんですけど」 「じゃあ、書けばよくない?」 「……酷い! パワハラだ!」 「えぇ……」 私は真摯にアドバイスをしたはずなのに、目の前の人間は泣きながら走り去っていった。 泣きたいのはこっちだ。 「意味わかんね」 書きたいなら、書けばいい。 もしかして、目をつむっていたら妖精さんが勝手に小説を書いてくれるとでも思っているのだろうか。 もしかして、AI様が頭の中をスキャンして代わりに小説を書いてくれると思っているのだろうか。 小説を書くのは、人間だ。 書きたい小説があるのなら、それを書くのは他でもない自分なのだ。 ならば、書くしかない。 書けないなんて言う暇があったら、書くしかないのだ。 「まあいいか。人のことを気にしている場合じゃない。書こ」 そんな人間もいるんだなあと、私は一つの学びを得て、パソコンに向かった。 パソコンの隣にお菓子に、自然と手が伸びる。 美味い、高カロリー最高。 これは頭が回復する。 「はー、瘦せたいなあ」 さ、書くか。
正月を迎えると思うことがある。 普段、大した連絡もしない人間に新年の挨拶をするべきかというもの。 別に仲が悪い訳では無いが、連絡をしたのは去年の正月ぶり。 正月だけに連絡をよこす私に、相手はウザたがらないだろうかと毎年思いながら新年の挨拶を送る。 自身の友人に対しても見境なく酷い人見知り,普段が忙しい…と言い訳ならいくらでも浮かんでくる。 このままでは、本当に独りになりそうだ。 挨拶ぐらいで『そんなこと』と、他人に思われるのだろうか。 人との関わりが長く生きるにつれて、ますます気難しく感じる。 人との関係は、継続がとても繊細で気難しい 人との関係は、脆く簡単に切れてしまう 新年の挨拶という半強制イベントのおかげで、年一回の連絡が取れていると考えると、連絡をするべきだという強迫観念に襲われる。 きっと私は未来の大晦日と元旦の間で友人たちへ新年の挨拶を送っているのだろう。 (完)
今、Z世代の若者たちの間でレトロが人気であると新聞の紙面を賑わせていた。最初のきっかけとなったのは昭和レトロで、喫茶店のクリームソーダが火付け役だった。昭和の香りが漂う純喫茶のようなクラシカルな場所でクリームソーダを飲み、その様子をSNSで投稿するのが2018年頃に流行った。やはりレトロの中心となるのは、やはり昭和レトロだ。 昭和レトロ 純喫茶のナポリタンやクリームソーダ、アテリアのグラス、バブル期のファッション、70~80年代のシティポップレコードなど。 平成レトロ 使いきりカメラ、Y2Kファッション、2000年代初頭のティーンブランドなど。古いものが新しいという新たな価値観は素晴らしい!また、ファッションにはマインドをインストールする意味合いもありそうだ。 ギャルから感じられる意思の強さや自由奔放などのマインドに憧れを持っている子たちがファッションを真似することでその精神を擬似体験したいという思いがあるように感じる。Z世代の子たちに話を聞くと、良くも悪くもSNS上で人からの目を気にしているようだ。SNSは誰とでも繋がれる一方で、炎上や批判などのリスクがある。周りの人に否定されるかもしれない…という不安がつきもの。だから、自分が憧れる時代のカルチャーを真似てSNS上で発信することは、周囲に角を立てずに間接的に自分の好きなものや考えを共有できる手段のひとつなのかもしれない。
深夜にも関わらず、街には落ち着きがなかった。普段は静かなコンビニも、今日は駐車場も店内も賑やかだ。 日が沈んでから昇るまで営業している喫茶店の扉には「お休み」と書かれた看板がかけられているが、窓からはオレンジ色の小さな光りが漏れている。 店内では紺色のセーターを着た店主と黒のカーディガンを羽織った青年がカウンターで座っている。二人の前にはグラスに入ったキャラメルラテが並んでいる。 「来年は乳酸菌の入った飲料を毎日飲むようにする」 青年が言うと、店主は笑って頷いた。 「腸内環境を整えると良い睡眠をとれるらしいから」 青年は得意顔で続ける。 「来年の目標は良い睡眠をとることです」 「あ、もうすぐだよ」 店主が壁にかかった時計に視線を向ける。青年もつられて時計を見ると、長針が今にも垂直になりそうだ。 良いお年を、良い夢を。
大晦日イブのこの時に人々はスーパーへ正月の 買い物する為出掛けレジに沢山の列が出来る事 其れが当然だった好景気時代誰もが籠から溢れ 出る様な山盛りの食材が隣の列に並ぶと見えた 昔は現代の様な入力すればお釣迄出してくれる レジが未だ存在して無い頃レジの店員さん達は ブランドタッチの如く指を滑らせて一つ一つと 入力してる為どうしても差が出る慣れた店員の 列は流れる様に進むけど不慣れな店員のレジは 大行列が出来あちこちから早くしろ慣れた奴と 交代指せろと罵声が聞こえ御客様は神様時代の 象徴クレームの雨霰高校生位の店員さんが客に 怒鳴り付けられ泣きそう為りながら懸命にレジ 打ちしてた姿が印象的でした別の意味人間達が 一番元気で金持ちに見えた私は働けど働けど的 小貧乏維持の当時の私は幾らレジ打ちが遅くて イライラしても行列全体に聞こえる様な大声で 自分の娘と変わり無い店員に怒鳴り捲る御客が 不思議で不快だった御金持ちそうなのに何故だ 金持ち喧嘩せず的な言葉は御客様は神様時代に 通じなかったかもそして動き止めるので余計な 時間が加算されて更に混雑と混乱の負の連鎖は 広がりバーコードリーダーやセルフレジが有る 今じゃ想像出来無いレジに並ぶと大体30分~ 酷い時は1時間以上掛かったスーパーのレジは 金持ち時代で御客は神様の人間達を現してたの かも知れない
足があるなぜ動かないお前たち ここは食堂ではないんだが 心は荒む ヒトはつまらない
昔の古傷を舐めた 痛くも痒くも無いけど 皮膚から伝わる舌先の感触が脳内に響く 勲章の傷って訳じゃなくて 単に自分のドジで生まれた訳で… 古傷を舐めて慰めるようにまた見つめる (完)
どの店にも門松が飾られている。今年もあと数日で終わるらしい。 中から二人の男の子が駆けていき、後を追うように母親が、両手に大きな買い物袋を下げて出て来た。 休日の会社とは裏腹な街の喧騒に、思わず耳を塞ぎたくなる。 仕事は昨日に納めたばかりだ。だが家にいてもやることがない。仕事が溜まっているという用意された言い訳が私を会社へ運んだ。 無音のオフィスは、そこだけ世界から切り取られたように重厚だった。いつもなら淀む思考が明瞭になる。 静寂が染み入った身体に、取るに足らない生活音は不協和音に響く。 惣菜コーナーで、いつもと同じトンカツ弁当を手に取る。 「大晦日、何食べよっか」 「鍋がいい〜」 他愛もない会話をする親子とすれ違う。 最後に食べたのは、たしか、実家を出る前の晩のことだったろうか。 冬になると毎週末には必ず鍋を食べた。 「楽だし安く済むからね」 と母は言った。 お風呂上がりに食べると洗い流した身体に汗が吹き出るが、むしろそれが心地良くもあった。 賑やかさに噛みつかれないよう店を出る。 「あれ、先パイ?」 そこに立っていたのは会社の後輩だった。 「そのカッコ、仕事ですか?」 皺の寄った部屋着姿の彼はそう言った。 「ああ」 視線がその皺をなぞる。 「仕事納めしたばっかじゃないですか!」 「年内に片付けなきゃいけないことがあってね」 「ええ…。なんか将来の自分を見ているみたいでイヤなんすけど」 後輩は苦笑している。 「お前、家、この辺だっけ?」 私は話題を逸らした。 「親戚の家がこの近くなんですよ」 「年末の集まりかなんか?」 彼は照れくさそうに笑う。 「集まりっていうか、いろいろお世話になってたんで。こういう時くらいは、会って喋りたいな〜、とか思ったりしまして」 いとけなく笑う彼を、ほんの少し羨ましく思う。 「そう、なんだ」 「反応薄いな〜」 後輩はまた笑う。よく笑うやつだ。 「いやあ、こういう時くらいしかお礼言えないんですよねえ。普段だと変に畏まっちゃうし」 「そう?」 「こう見えて僕、意外と恥ずかしがり屋なんですよ!」 「どうも見えないけど…」 子どもたちが私たちの横を走っていく。 「そんなんだから、『木石魔神』なんて部長から呼ばれちゃうんですよ!」 「余計なお世話」 沈む日の光が私たちの間に差し込む。 「先パイ」 と彼が沈黙を破る。 「今年もお世話になりました」 陽光で白飛びした顔の表情はわからない。だが、黒いその目だけは真っ直ぐにこちらを見ていた。 ややあって、 「おつかれさま」 と私は言った。それしか言えなかった。 買い物袋の擦れる音ばかりが聞こえる。 こういう時くらいしかお礼言えたりしないんですよねえ、と言った後輩の言葉が頭から離れない。 これまで節目節目を大事にしてきただろうか。会いたいと思って会えなかった人たちの顔が浮かぶ。 「こういう機会は大事だよ」 子供のころ母に言われた。意味はよくわからなかった。 「そういう意味だったのか」 ポケットからスマホを取り出す。充電は満タンだ。 「はいよ」 懐かしい声。 「もしもし、母さん?」 「どうしたん」 「あ、いや」 胸から胃に熱い感覚が走る。 「なに、畏まって」 母は吹いて笑った。さっきの熱い何かが心地よい温度になっていく。 「うん。久しぶりに、帰るよ」 電話の向こうから、テレビの音が聞こえる。父がよく見ていた番組の音だった。 「そんじゃ、その時は鍋にしようか」 その声が胃のあたりをぐつぐつと煮立たせる。そこから冬特有の温かい香りが立ち上り、しばらく消えなかった。
うちの学校には、秘密の部活がある。 その名も宿題屋。 一年生から三年生までの生徒が所属していて、お金を払えば宿題を代わりにやってくれるのだ。 もちろん、先生たちは宿題屋を知らない。 ぼくたちも、誰が宿題屋の部員なのかを知らない。 ぼくは、宿題はまじめにやるべきだと思っている。 でも、今回だけは、宿題屋を使うことを許して欲しい。 数学の授業では、授業前に宿題の答えを板書しておくのだが、一番難しい問題があたったのがぼくなのだ。 一番難しい問題をサラッと解く。 そんなかっこいい自分を、見せたいんだ。 放課後の旧校舎。 一年一組の扉を叩く。 「どうした、忘れ物か?」 「はい。筆箱を机の中に忘れました」 「よし、入れ」 合言葉を使って教室の中へ。 教室の中には仮面をつけた生徒が一人と、机の上に置かれたスマートフォンがあった。 仮面をつけた生徒は、バイトの生徒だ。 宿題屋の部員ではない。 その証拠に、ぼくもこの役をやったことがあるからだ。 「依頼は何だ?」 声でわかった。 こいつ田中だ。 しかし、田中と呼ぶことは許されない。 ここでの呼び方は、決まっている。 「フィクサー。数Ⅱの教科書の四十四ページの応用問題二を解いて欲しい」 ぼくは教科書を広げて、田中に渡す。 田中は、小さくうげっと声をあげた後、机の上に置かれたスマートフォンに向けて教科書を開く。 スマートフォンのカメラを通して、宿題屋のメンバーが確認しているのだろう。 『承知した。代金は、小遣い一ヶ月分だ』 スマートフォンから、ボイスチェンジャーを通しただろう機械音が返ってくる。 痛い出費だが、仕方ない。 「わかった」 『代金は後払い。このことは他言無用。このスマホに入っているSNSを友達に追加しておいてくれ』 ぼくが机の上のスマートフォンを手に取ると、画面にはSNSのアプリのアイコンが一つだけあった。 ぼくはフィクサーに見守られながら、アプリを起動し、友達追加を進めていく。 余計なことはしない。 そんなことをすれば、フィクサー経由で宿題屋に伝わってしまう。 「できました」 「ご苦労。では帰宅し、宿題の回答を待ちたまえ。教室を出るところも見られるなよ」 「了解だ」 ありがとう、田中。 ぼくは音を立てずに外へ出て、旧校舎から立ち去った。 家に着く頃には、見事な解答が届いていた。 翌日。 ぼくは自信満々に、宿題の答えを板書した。 「ここ、間違ってるな」 そして、盛大に間違えた。 自信ありますと答えた手前、いつもの百倍恥ずかしかった。 「どういうことだ!」 ぼくは放課後、恥ずかしさの余り旧校舎へと乗り込んだ。 合言葉なんてくそくらえだ。 教室の中には、机の上に置かれたスマートフォン。 そして、先生たちが立っていた。 ぽかんと立ち尽くすぼくの前で、数学の先生が自分の手に持っているスマートフォンに話しかけた。 「これが、宿題屋の正体ってことさ」 『これが、宿題屋の正体ってことさ』 先生の声と機械音の声が、重なり合って響く。 「あ……あ……」 掌で踊らされていたんだ。 そう思うと同時に、ぼくは膝から崩れ落ちた。 数学の先生は、ぼくの近くへ寄って来て、ぼくの肩を軽く叩いた。 「約束通り、他言無用な。後、宿題屋に頼んだら英語の宿題の解答をもらえたって噂も広めといてね。お前、英語の成績よかっただろう?」 これは、甘い罠だったんだ。 気づいたときにはすべてが遅すぎた。 真面目な優等生のぼくのイメージは、先生たちの中で完全に破壊された。 「こ、これには訳が!」 「内申点、楽しみだな?」 「あ……あああ……」 うちの学校には、秘密の部活がある。 その名も宿題屋。 先生たちが所属していて、お金を払えば宿題を代わりにやってくれるのだ。 ただし。
||いつの時代も人々の集まる所には 黒く悲しい思いが生まれるのも… 社会の底に溜まった 人々の黒い思いは 自我の芽を出し 日の目を求めて地上を埋め尽くしていく 怪人となった黒く悲しい思いは 力を増し、数を増やし 悪の組織 ブラックホール団となっていった! このまま日本は黒く染まってしまうのか!|| ………★ ここに一人の博士がいる 名は染五郎 彼は世に知られていない天才科学者である 若干二十歳にしてブラックホール団に対抗するアイテムを発明する その名もホワイトレンジ 電話ボックスサイズの電子レンジで ボタンを押せば 社会の善良な思いが、人の形をして生まれ出てくる 染五郎博士は 人間に姿を変えた善良な思いをホワイトレンジャーと名付けそれぞれ名前を付けた 明るく太陽のような性格の【ホワイト】 頭脳明晰でクールな【スノー】 お嬢様気質で力持ちの【パール】 優しく動物が好きな【アイボリー】 喜壽を迎えた【月白】 五人合わせてホワイトレンジャー参上! 悪の組織ブラックホール団に、これ以上罪を増やさせはしない! 〜怪人!巨大な電車の怪物になるの乱!!〜 「緊急指令エリア258で怪人出現!至急出動せよ!」 大きな街の駅に、その怪人は表れた 怪人は黒い人影をしているが 駅に停車していた電車を乗っている人ごと身体に取り込み 巨大な電車の怪物になってしまった 現場では逃げ惑う人々の悲鳴と混乱の渦が発生している 「ホワイトレンジャー参上!」 緊急出動により到着した 白い戦隊ヒーローが五人 怪人を前に闘志をみなぎらせている! 「ホワイトあれじゃ手出しできないわよ」 「分かってる、あれじゃ、怪人に攻撃を与えると中の人達も無事じゃない」 「どうしましょう」 「よりによってラッシュの時間帯に!」 「怪人の中に入れれば、一般人を助けられそうだがのうぉ」 「それだ!博士に言ってこちらも電車で連結するんだ!そして中から人を助けだせば!」 「さすがスノー!(トランシーバーに向かって話す)博士応答せよ!」 「大丈夫、全て聞こえているよ。僕がホワイトペンシルで電車を作るから皆頼んだよ!」 博士が作ったホワイトトレインが空を飛びホワイトレンジャーの前に到着する! ホワイトレンジャーを乗せたホワイトトレインがトレイン怪人に飲み込まれていく ……… 怪人の体内 「皆、手分けをして飲み込まれた人たちをこのホワイトトレインに連れてくるんだ」 「スノーは右手に!」 「パールは左手に!」 「月白は右足と左足を頼む!」 「アイボリーは俺と一緒に頭の方へ来てくれ!」 「了解!!!」 「いや、ワシだけ範囲が…」 「よし!行くぞ!」 ホワイトレンジャー達は手分けをしてトレイン怪人に飲み込まれた人たちを助け ホワイトトレインに連れてくることが出来た 「ホワイト全員連れてきたぜ」 「よしそれじゃ脱出しよう」 「ホワイトトレイン発射しまーす!」 「この電車には、優先席は無いのか!?こんなに頑張ったんじゃぞぉ!」 スノー、パール、アイボリーは 怪人の体内から出た後 一般市民の人達を避難させた ホワイトと月白が 電車を飲み込んだ怪人と向かい合う 人々は助け出したが、怪人は次々に電車を呑み込み、今は東横INN程の大きさまでになっていた 「あのデカいのをどうにかせんとなぁ」 「あぁそうだな」 「こちら染五郎だ、ホワイトトレインを使え、ロボット変形が出来る」 市民を避難させた三人が戻ってきた 五人でホワイトトレインへ乗り込む 大きく【変形ボタン】と書かれたボタンを押してみる ホワイトトレインは形を変え人型ロボット変形する 「たまげたのぉ、まるでシンカリオ…」 「よし!突撃だ!」 … その後は なんだかんだあったが どうにか怪人をやっつけることができた 俺たち五人は戦いを終え打ち上げもそこそこに、それぞれの【仮の生活】に戻っていった 俺はホワイトレンジャーのときは皆をまとめるリーダーのホワイトとなるが 仮の生活はスーパーの品出しのバイトをしている 今この瞬間も本日大売り出しの大根を補充している 補充しているそばから主婦たちは大根を持っていき、ほぼ手渡ししている状態だ これから夕方のラッシュの時間になるっていうのに、今の時点で補充が追いついていない 一本十円は安すぎだ!店長! それはそうと、今日も無事ブラックホール団をやっつけることができた 俺たちは何度でも悪に立ち向かい 社会の闇を白くしていく! 「本日大売り出しの大根ってまだあるかしら?」 「大根ですね。今お持ちしまーす、お待ちくださーい」 エプロン姿のホワイトがおばちゃんに向かって言い放つ! 「〜怪人!巨大な電車の怪物になるの乱!!〜終わり!」
自宅に帰ろう、と汽車に乗った。 あら、今は「電車」と言うんだっけか。地元では「カンカン車」に「はとぽっぽー」なんて呼ばれていたが。 ゆっら、ゆらゆっら…… 電車は動くと、振り子のように揺れる。それが定めだもの。電車に乗る私は、なぜだか揺れの魅力に憑かれて、もっと乗っていたい、などと思ってしまう。 物騒な走行音から、ゆりかごの中へ。私が誘われる気分を味わっていると、窓越しに太陽の光が差してきた。それは、するどく眼を刺すような光であった。 私は思考する。揺れに身を任せるように。 ただ、太陽の光を見ていた。 その光がアルミホイールの窓枠にのっかり、てらてらと反射するさまを見ていた。 そこから煙がむわっと浮かび上がって、バーベーキュー台の代わりになるのを見ていた。 光が私の頭にも差して、中をジリジリと焼きつくすさまを見ていた。 やがて肌は焦げ、中にある脳ミソがごちゃごちゃに炙られていくのを見ていた。 そこに見知らぬ男がやってきて、私のジューシーになった脳を「いただきます」と手を合わせ、喰いつく威勢のよさを見ていた。 よって男は舌を火傷し、「はあ。やはり人間の肉なんて喰うべきじゃなかった」と他責思考に生きるさまを見ていた。 すると光が男の両眼につき刺されて、思わず眼をつむった男のまぶたの裏が、ときに赤へ、ときに黒へと変わっていくのを見ていた。 男が去って、その後を追うように別の男がこちらに来て、隣に座った。 男は言った。 「嗚呼、かなしいんです。とってもツラいことがあったから。今、わたしはかなしいんです」 そのとき、またも光が差して、私と男の顔を覆った。男は光を浴びて、喜び、いさんで「希望だ希望だ」と雄叫びをあげる。 男の言うところには「おてんとさんの光を見るだけで、なんとも気分のいいものですなあ。光なんて見るだけでいいんです。そこに在るだけでじゅうぶんなんです」と。 いそいそと男が泣くので、光はたまらず男の涙に反射して、再び私を一から人間へとつくりかえる。 そうして、私が眼を開けると、いまだに光は窓から差したまま、煌々としていた。 人間は、火をつかうことで進歩したのだそう。なら、やはり火こそ、生きるの象徴なんだね? ああ、そうだとも。 ゆっら、ゆらゆっらゆら…… 電車はいまだ揺れるので、私は電車の揺れが、母さんの胎内に居るときを思い出させるのだ、ということを思い出していた。 電車はいまだ揺れるので。
暇だ。 買い物先のスーパーで繋がれている犬を撫でる。 犬も僕に興味なさそうにしている。 僕からにじみ出るつまらない奴オーラが犬にも察知できるのだろう。 少し拗ねた気分で自転車を漕ぐ。 小鳥の声が聞こえてくる。 さえずりに癒されようと思っているのに小鳥の鳴き声もなんだかストレスフルだ。 ああ皆余裕がない。 小鳥を飼って鳥小屋に閉じ込めとく・・・。 やめとこう。 鳥は大空を飛ぶからこそ美しい。 そして僕も美しく生きたい。 たとえ世の中がどんなに醜くても。 でもそんな世界も美しい。
悪縁を断ち切れる神社があるという。 ある者はパワハラ上司がいなくなったと、 ある者は友達との縁が切れたと、 またある者は邪魔者が自殺したと、 そして口々に彼らは言う。 「冗談で行くもんじゃない」 かくいう私もその1人だ。 先日、友達と縁切り神社に行ってきた。 彼氏がDV気味なこと、職場で苦手な部下がいること、今年厄年なこと。 友達も似たようなものらしい。ともかく私たちは、救いを求めてやってきた。 「冗談で行くわけじゃないもんね」 「そうそう、ガチだから、私たち」 そう言い聞かせながらついた先には私たちのような、いわゆる『ガチ』な奴らが列をなしていた。 もれなく私たちも後方に並び、少しずつ自分たちの番が来ることを待つ。 自分の番は、思ったより早かった。 そしてまあるい穴をくぐるだけで、あっさりとしたものだった。 「これでいいの?」 「ずいぶん簡単に縁が切れる…」 そのあとは呑気に立ち飲み屋に寄って、新幹線で寝て、明日早いし新幹線の駅で解散。 私たちも、あっさりした関係だ。 とぼとぼ家路まで歩く間、ふと、疑問がよぎる。 「…これでいいのか?今後の人生」 かと言って、過ぎた出来事。もうどうすることもできない。 「まあ、いいか」 私の独り言は、暗闇の電柱の光に吸い寄せられて消え去った。 友達が言っていたDV気味な彼氏とは、これが初対面だった。 憔悴しきっているのか、やつれているように見えた。腫れぼったいまぶたを隠さずに、ハンカチで口をおさえている。 礼儀作法も知らないままお辞儀をし、たどたどしく口を開く。 「まさかこんなことになるなんて」 「ええ、真由美は常にはつらつとしてましたから。僕もこんなことになるなんて夢にも思わなくて」 2人で黒縁に飾られた写真を眺める。まさか、その下の白い棺桶にこの前まで生きていた友達がいるなんて、夢のようで信じられなかった。 事故、だった。 真由美が新しく趣味として始めた登山。その日も朝早くから出かけて、帰ってこなかった。崖から転落した、と聞いた。 (…そう、これは事故) 自分に、言い聞かせる。 (願ったけど、ここまで望んだわけじゃない) (これは、俺(私)のせいじゃない)
「ほら、ここならよく見えそうだよ。二人きりにもなれる」 「だね。あとちょっとで始まるよ」 僕と彼女は街の外れの小さな高台に来ていた。 あと少しで始まる花火大会を見るためだ。 「あ、あそこ見て。この前できたかき氷屋さん。すごい混んでるね」 「すごい美味しんだろうなあ」 ふと街から視線を外し横にいる彼女の顔を見る。 その特別白い肌に街の光が反射して、 夏なのに涼しげな雪を連想させる。 一瞬で奪われた僕の目を、 君がどこかにしまい込んでいるのだろうか。 返ってくることはないのだろうか。 僕の視線に気づき彼女もこちらを見つめ返す。 花火が上がった。 その瞬間、 世界は静寂に包まれた。 僕らは目を離さず、 互いの目の淵に反射した花火を嗜むかのように、 じっくりとゆっくりと。 その目の輪郭を準えた。 気づくと花火は終わっていた。 彼女が口を開く。 「ねぇ、私たち 」 その後、僕の中で彼女は亡くなった。 あの日から今に至るまで彼女は僕の前には現れなかった。 理由はわからない。 明確に示してはくれなかった。 だからこそ、彼女はいつまでも僕の中にいた。 嫌でも薄れていく記憶の中で、 僕は何度も何度も上から同じ線を準えて。 幾度も修繕されたその絵画はもうすでに原本とはかけ離れたものになっているのだろうか。 彼女の声、指先の温度、その一つ一つが確かに消えていく。 もう二度と確かめることのできないその体温が、どうか僕の体温よりも冷たいことを願って。 花火大会の数日前、初めて彼女が泣いているのを見た。 何が合ったのかはわからない。 僕は月並みな言葉をかけてやることしかできなかった。 もしあの時、僕がこの世のどこにあるのかわからない、あるかもわからない、彼女のためだけの言葉を見つけれていたら。 何か変わったのかもしれない。 そう思うだけがただ辛くなった。 あの日から八年。 今でも毎年花火大会の日になると街の外れの高台に来る。 僕の記憶に花火はないはずなのに。
異界監視センターよりお知らせです。 夜遅くに、家のチャイムが鳴ったことはありませんか? すぐに玄関から離れてください。 チャイムを鳴らしているのは【検閲済】です。 以上の状況が当てはまる場合には、速やかに当センターにお知らせください。 〈ピンポーン〉 午前2時半。アヤカはチャイムの音で目が覚めた。何時だと思ってんの?とイラッとして起き上がると、隣で寝ていたダイスケが慌てて止めてきた。 「アヤちゃん、危ないよ。警告CM見なかったの?」 「あ、これ監視センターが言ってたやつ? 危な、ドア開けようとしてた……」 「センターに連絡しなきゃ。電話番号分かる?」 「待って、今調べる」 アヤカはスマホをつけ、異界監視センターの電話番号を調べようとした。が、やけにネットが遅い。すると―― 〈ピンポーン〉 「ひっ」 ダイスケは飛び上がり、アヤカはサッと玄関を睨んだ。2回連続でチャイムが鳴った。周りを見てみても、何も異常は起きていない。けれど、何か嫌な予感がする……。そう思った時だった。 〈ピンポーン〉〈ピンポーン〉〈ピンポーン〉 「えっ、どっ、ど、どうしよう……!」 「ダイスケ、しーっ」 パニックになりかけるダイスケを、アヤカは慌ててなだめる。その間も、チャイムは鳴り止まない。何か恐ろしいものが近づいているのを感じ、知らないうちに体が震え出す。アヤカは必死に落ち着こうと努めた。 「だ、大丈夫よ、流石に中には入ってこないでしょ」 「ダメだ、お、俺、おれ……」 「え?」 頭を抱えてうずくまるダイスケが何か呟くので、アヤカは耳を寄せて聞き返した。すると彼はぴたりと口をつぐみ、ゆっくりと体を起こした。その目はゾッとするほど虚ろだった。 「おれ、いかなきゃ」 「えっ、ちょっと、ダイスケ? ダイスケ!」 ベッドを下りたダイスケは、玄関に向かって歩き出した。アヤカは慌てて追いかけ、力ずくで止めようとする。しかし、女性1人の力ではどうにもならない。ダイスケはアヤカを押しのけ、玄関の鍵を開けた。 〈ガチャ〉 ひとりでにドアノブが回った。ゆっくりとドアが開く。部屋に差し込む街灯の光を背に、玄関先に立っているモノがいた。 アヤカはそれを見てしまった。 異界監視センターより コーポ福来での【検閲済】との接触事故について 102号室 檜田スバルさん 頭部増加 シズカさん 足部欠損 レオンくん 色素消失 202号室 堀越アヤカさん 脳波異常 川島ダイスケさん 脚部増加 犠牲となった方々に、祈りを捧げましょう。
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空の青も ほんとうは透明で 海の青も ほんとうは透明で 近づいていくと そこにはなにも無いみたいで 空の青も 自分の色を知らなくて 海の青も 自分の色を知らなくて 遠くからでないと 見えない色があるみたいで ひとの目には ほんのひと握りの波長しか見えないのに 私のこの目は 全てを観てきたかのようにふるまう ほんとうはなにも見えてなくて ほんとうをいつも見えてなくて ほんとうなんてなにも知らない もうなにも信じられないよ なのに キミは 「2025年、もうすぐ終わるってよ」 は?ウソでしょ? 12月30日どこいった? すごい寝た自覚はあるけど。 もう なにも信じられないよ 地続きの来年が 今日になるまで あと 何時間?
あるサバンナに、楽しいの泉がありました。 その泉は人々に、 娯楽と水を与え続けていました。 人々への富、豊は、 莫大なものとなっていました。 人々の泉への感謝は、 計り知れません。 ある日、 愉快で明るい笑顔に不快で暗い影を落とすような男が、泉を訪れました。 男はこの泉のパワーを恐ろしい兵器に使おうと考え、 泉の周りの村を追い出して大きな工場を建てました。 工場の上澄みの従業員となった男は、 その水のパワーを試運転して分析する仕事を任されましたが、 あまりにも珍しいチカラだったので、 その水のパワーを全て使い果たしてしまいました。 それから泉は二度と戻りませんでした。 手厚い利用者は退屈になりました。 ある村では娯楽がなくなったことで貧乏になりました。 人々はなんとか泉を復活させようと試みました。 しかし数年、数十年経っても叶いませんでした。 人々はとうとう泉の研究に乗り出しました。 泉は、時の流れにより面影もなくなっていました。 それでも研究はなされました。 が、これといった成果はなく、 打ち切りとなりました。 研究チームが突き止めたのは、 泉が亡きものとなった数ヶ月後、 工場は大規模な火災に遭って崩壊したこと。 そして、この泉に泉源、つまり水のパワーの源、「楽しさ」が、 どこにもなかったこと。 それ以上を追い求めてはいけないという動きもないといえば嘘になります。